ミュージアム利用動向2025
調査概要
調査期間:2025/11/25~2025/12/8
調査対象:アイエム会員
有効回答数:1115名
調査方法:インターネット調査
あなたの年齢は?

あなたの性別は?

あなたの職業は?

あなたのお住まいは?

あなたが好きなミュージアム(美術館・博物館など)のジャンルは?(複数回答)

あなたがミュージアムに行く頻度はどのくらいですか?

ミュージアムには何人で行く事が多いですか?

(複数の人数で行く方への質問です)ミュージアムには誰と行きますか?(複数回答)

ミュージアムでの滞在時間は?

ミュージアムに行った時、トータルで使う金額で近いのは?(一人あたり)

【解説】
ミュージアムでの1人あたりのトータル支出額は、平均で約2,983円、中央値は3,000円となりました。最も多い価格帯は3,000円前後(30.9%)であり、次いで2,000円前後(30.1%)が続きます。全体の約6割の方が、1回の訪問で2,000円〜3,000円程度を費やしていることが分かります。
ミュージアムの料金は高いと感じますか?

【解説】
「妥当」と回答した人は55.1%と半数を超え、提供される体験価値に見合う対価と捉える層が主流となっています。一方で「高い」と感じる層も43.2%に達しており、昨今の物価高による家計への影響も無視できません。利用者が支払ったコスト以上の「高付加価値」を実感できるよう、展示の質やサービスの向上が施設側に期待されています。
ミュージアムの年間パスポートは持っていますか?(「友の会」など、年間で入場できるものも含む)

(持っている方への質問です)持っているのは、どこのミュージアムの年間パスポート(または「友の会」など)ですか(自由記述)
ミュージアムショップには行く?

ミュージアムショップで良く購入するものは?(複数回答)

「その他」の回答から(自由記述)
ミュージアムショップでの購入金額は?

ミュージアムのカフェやレストランは使う?

あなたがミュージアムに行くきっかけにしているものは何ですか?(複数回答)

「その他」の回答から(自由記述)
【解説】
「館の公式サイト」が最多であり、世代別分析でも全世代で高い数値を維持しています。過去4年の比較でも右肩上がりで拡大しており、最も信頼され参照される情報源となっています。一方で、情報サイトや館内ポスター等も高い数値を維持しており、来館者はネットとリアルの双方から情報を補完しています。特にSNS(InstagramやXなど)の合計値も大きく、効率的に情報を得る「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の層にとって、視覚的かつ即時性のあるメディアが重要な判断材料となっているといえます。
SNSやネット上の動画を見て、展覧会やミュージアムに行こうと思ったことがありますか?

【解説】
動画を見てミュージアムに行こうと思ったことが「ある」との回答は、昨年の58.4%から今年は79.6%へと急増しました。動画による視覚的な疑似体験は、限られた時間で確実な満足を得たい現代人の「タイパ」を重視する心理に合致しています。静止画では伝えきれない「没入感」を事前に確認できる動画メディアは、来館意欲を左右する核心的なトリガーになっています。
来館のきっかけとなったSNSやネット上の動画で、特に重要視した情報は何ですか?

「その他」の回答から(自由記述)
興味をもった展覧会やミュージアムの内容を、行く前にネットで詳しく調べますか?

【解説】
「必ず調べる」と「たまに調べる」を合わせると、全体の約9割以上が事前に情報を収集しており、ミュージアム訪問前のネット検索は完全に定着しています。限られた時間と費用で確実に満足したいという「タイパ」意識の表れであり、事前に展示内容を詳しく精査してから足を運ぶスタイルが主流となっています。
ネットで詳しく調べる理由は何ですか?(複数回答)

「その他」の回答から(自由記述)
【解説】
「自分の興味に合うか事前に判断したい」という理由が最も多く、訪問の失敗を避けたいという心理が強く働いています。また「事前に調べて理解を深めておきたい」という回答も多く、鑑賞の質を高めるための能動的な準備にネットが不可欠となっています。情報を精査して納得した上で効率よく楽しみたいという現代人の「タイパ」意識が、丁寧な下調べを後押ししているといえます。
ミュージアムで楽しんでいること、あったら体験したいことは?(複数回答)

「その他」の回答から(自由記述)
生成AIの利用がミュージアム訪問に繋がったことはありますか?

【解説】
生成AIの利用がミュージアム訪問に繋がったか尋ねたところ「ない」が全体の84.2%を占め、現段階では直接的な影響はほとんど感じられません。ただ、従来型の検索も、生成AIを利用した結果が返ってくる場面も増えているため、意識せずに生成AIを使っていることも多そうです。また、年代別で比較すると、20代以下は他の年齢層に比べると「ある」の比率が突出しており、今後の動向も注目されます。
昨年と比較してミュージアムに行く頻度は変わりましたか?

その理由は?(自由記述)
【解説】
「変わらない」が約半数を占め、日常的に親しむ層の定着が見られる一方で、「増えた」も25.5%に達しています。4分の1以上の利用者が昨年より頻度を上げており、生活環境の変化に関わらずミュージアムへの期待は極めて大きいといえます。
ミュージアムの予約制について、どう思いますか?

その理由は?(自由記述)
【解説】
「便利だと思う」が最多ですが「不便」や「どちらでもない」という回答も拮抗しており、評価は三分されています。予約制は混雑緩和や計画的な訪問に寄与する一方、ふらりと立ち寄る「気軽さ」を損なう側面も指摘されています。施設側には柔軟な運用と分かりやすい周知がこれまで以上に求められているといえます。
昨年と比較して、ミュージアムで1回あたりに使う金額は変わりましたか?

昨今の物価高(生活費や交通費の上昇など)は、あなたのミュージアムへの訪問頻度にどの程度影響していますか。

費用を抑えるため、ミュージアムの訪問に関して以前と比べて意識的に変えた行動はありますか?

【解説】
「特に変わった行動はない」が半数以上を占め、物価高の影響を受けつつも、鑑賞習慣を維持している層が一定数存在することが分かります。一方で、具体的な変容としては「ショップでの購入抑制」(22.0%)や「飲食利用の控え」(15.1%)が上位に挙がり、鑑賞そのものよりも付随するサービスへの支出をまず削る傾向が顕著です。また、「遠方への訪問を控える」(13.6%)という回答も多く、移動コストを抑えて近隣施設を楽しむ「近場回帰(ローカルシフト)」が潮流として感じられます。
昨年と比べて、ミュージアムで外国人の方を見かける機会は増えましたか?

外国人観光客が増加したことで、ミュージアムの「混雑度」や「体験の質」は変化しましたか?

あなたが一番好きなミュージアムは?(自由記述)
その理由は?(自由記述)
今年見た展覧会で、一番良かった展覧会は?(自由記述)
その理由は?(自由記述)
まだ行った事が無いミュージアムで、行ってみたいミュージアムは?(自由記述)
【全体解説】
今年は大型展覧会で盛況が見られた一方で、入場料や関連費用の高騰もあって、ミュージアムはより「吟味して訪れる場」へと変化しています。利用者はネット、特に信頼性の高い「公式サイト」を駆使して情報を精査し、納得感を得た上で足を運ぶ傾向を強めています。また、物価高の影響は単なる買い控えに留まらず、遠征を控えて移動コストを抑える代わりに、近隣の施設を複数回楽しむといった「近場回帰(ローカルシフト)」が新たな潮流として定着しつつあります。ミュージアム側には、こうしたタイパとコストパフォーマンスを両立させる層に対し、正確かつ高付加価値な情報を届ける役割が、これまで以上に求められているといえます
解説者:アイエム編集長 古川幹夫
本データ内容は自由に転載していただけますが、「アイエム」の表記をお使いいただきますようお願いいたします。また、その際にoffice@museum.or.jpまでご連絡いただければ幸いです。