
《十二神将立像のうち午神像》 重要文化財 安貞2年(1228)頃
京都・浄瑠璃寺の薬師如来坐像の眷属として祀られていた十二神将立像は、そのうちの5体が東京国立博物館に、7体が静嘉堂文庫美術館に所蔵されています。十二神将と十二支は、東アジアでは強く結びついて信仰され、我々に身近な存在となりました。この午神像の頭上には、口を開き笑うような馬頭が彫られています。2026年1月2日から3月22日まで当館で開催する「たたかう仏像」展にて、3月1日まで展示するほか、前後期をあわせると7体全てをご覧いただけます。
担当者からのコメント
杖をついて考え込むようなポーズの午神像。浄瑠璃寺旧蔵の十二神将立像のうち、この午神像だけは明確な図像的根拠が存在していない、いわば謎の存在です。「たたかう仏像」展では、仏画に描かれる“杖をつく童子”の図像などから、その秘密に迫ります。
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