
《馬俑》 西晋
鞍を付けた馬をかたどった明器です。明器とは、古代中国の副葬品で、被葬者の死後の豊かな生活を祈るためのものです。馬をかたどった明器を馬俑といいます。本資料は鐙(騎乗の際に足を乗せる馬具)をつけていませんが、同時代の302年のものと思われる騎馬人物俑には鐙があります。これまで、この騎馬人物俑が鐙の最古例とされていました。しかし2020年には、271年までさかのぼる可能性のある鐙を付けた騎馬俑が発掘されています。
担当者からのコメント
厚い胸や太い足などが魅力的な資料です。なお、鐙は現在の中国で発明されたとされています。はじめは左側の片方だけに付けていたようです。現在とは違って、騎乗の際の補助等に使っていたといわれています。
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