高島屋の歴史は、1831(天保2)年正月、初代飯田新七が京都・烏丸松原の地に古着木綿商「高島屋」を創業したことに始まります。2026年は⾼島屋創業195周年にあたります。
高島屋史料館では、創業以来の史料や美術品、呉服、広告宣伝物など、高島屋の歴史と共に蓄積されてきた多種多彩な品々を収蔵しています。2026年は高島屋195年のモノ語りをⅠ期からⅣ期にかけてご紹介します。それは同時に、日本の近現代史を読み解いていくことにもなるでしょう。
第Ⅰ期は「百の時代」と題します。呉服店時代の高島屋は、やがて百貨店となることが必然の流れであったかのように、百幅の画会や百選会を開催し、「百」という字にこだわりました。本展では、高島屋創業から、1916(大正5)年に東京南伝馬町店を開店する頃までをご紹介します。「百」「華」「繚」「乱」―各時代の高島屋を彩ったモノたちをお楽しみいただければ幸いです。
※本展は会期をⅠ・Ⅱ部に分け、展示作品をすべて入れ替えて構成します。
主な展示作品
・中村春亭《初代飯⽥新七肖像》 1863年(Ⅰ・Ⅱ部展⽰)
・⼿⽔⼿拭「たか新」 明治期(Ⅰ部)
・⽵内栖鳳《アレ⼣⽴に》 1909年(Ⅰ部)
・横⼭⼤観 杉⼾《⽵》 1919年(Ⅰ部)
・冨⽥溪仙《⾵神雷神》 1917年(Ⅱ部)
・⼤阪⼼斎橋店ステンドグラス 1907年(Ⅰ部)
・東京南伝⾺町店開店ポスター 1916年(Ⅰ・Ⅱ部展⽰)
特別映像:古写真で見る 明治中期―大正初期の高島屋
明治中期から大正初期までの高島屋のあゆみを、高島屋史料館所蔵の古写真でご紹介します。
会期中、多目的ルームにて終日上映します。
学芸員によるギャラリ―ト―ク
■会期中の第1・第3土曜日 14:00~(約30分)
※お申込み不要、開始時間までに企画展示室にお集まりください。
※状況により、イベントを休止する場合がございます。