夏の特別展「世界の鳥の造形」

日本玩具博物館 | 兵庫県

 「鳥」と生き物を思い浮かべる時、何を連想するでしょうか?青空、さえずり、緑の木々、森、自由、平和、幸福…。北欧には、冬のさなか、庭の枝に麦穂を結びつけ、身近に鳥たちを集めて巡りくる春を予祝する風習があります。また、ヨーロッパはじめ世界各地には、鳥の声をまねた笛を吹き鳴らして鳥を身近に寄せ、さえずりの共演の中に春の陽光を喜びあう習慣が残されています。ここにおいて鳥たちは、春の喜びを象徴しているのでしょう。  造形された鳥の歴史は古く、村の境の標柱にすえられた木の鳥(朝鮮半島)や、古代の棺に付けられた木の鳥(日本)、葬送の船を飾る鳥形(古代エジプト)などへとさかのぼれます。古代の人々は、鳥は霊魂をのせて、この世とあの世との間を行き来するものと考え、鳥の造形に託して、死者の霊魂を無事に送り届けてもらようにと願ったようです。また鳥は、農耕民にとって、実りと幸せをもたらす穀物霊を運ぶものとも信じられていたからでしょうか、ロシアをはじめ、東欧の国々には「幸せの鳥」とか「平和の鳥」と呼ばれる、美しい翼を広げた木の鳥が作られ、古くから家々に飾られていました。  鳥を題材にした造形、その長い歴史を背景に、世界各地で様々な種類の鳥が玩具化されてきました。中でも、餌をついばむ鶏、らんらんと目を輝かせるフクロウ、ヨチヨチ歩くアヒルなどは、人間との結びつきの深さを繁栄して、大変に人気のある題材です。  本展では、鳥に託した人々の願いを探りながら、民族色豊かな鳥の造形を地域ごとに展示します。また、鶏やフクロウ、鳩、アヒルなど、鳥の種類によってグループをわけ、世界でそれらが愛される理由について探ってみたいと思います。あわせて、「鳥ぐるま」「ついばむ鳥」「動く鳥・鳴く鳥」「鳥笛」と玩具の形態別にも展示し、世界の鳥の玩具に共通する要素を紹介します。同じ様式の玩具が国境をこえて、広く存在することの驚きや、世界の人々がそれぞれの美意識と遊び心で作った鳥たちの表情の豊かさを楽しく味わっていただければ幸いです。
会期
2006年6月24日(Sa)〜10月10日(Tu)
会期終了
開館時間
10:00~17:00
料金
一般500円、高大学生400円、こども(4歳以上)200円 ※団体は20名以上2割引、100名以上3割引(団体はなるべくご予約下さい。)
休館日
毎週水曜日(ただし祝日は開館、夏休み中は開館)
会場
日本玩具博物館
住所
〒679-2143 兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3
079-232-4388
夏の特別展「世界の鳥の造形」
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