江戸の美男子　─若衆・二枚目・伊達男─

浮世絵といえば美しい女性たちを描く美人画ばかりが注目されます、実は、見目麗しい美少年や二枚目の歌舞伎役者、あるいは粋でいなせな伊達男など、美しくてカッコいい男性たちも頻繁に描かれています。手がける絵師も鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国芳などの主要絵師をはじめ、多数にのぼります。魅力的な男性の姿は絵師にとっても重要な題材であったといえるでしょう。 本展では、男性を描いた作品に焦点を当て、理想とされた男性像の変遷を辿ります。これら浮世絵に登場する男性像を通して、江戸時代の人々の美意識に新たな側面から触れていただければ幸いです。