世田谷美術館で開催中の「速水御舟とその周辺 ─ 大正期日本画の俊英たち」は、6月2日(火)から後期展がスタートした。
展覧会は、大正~昭和初期に活躍した日本画家の速水御舟(1894-1935)の没後80年を記念した企画展。
御舟は歴史画から出発し、印象派の点描に似た新南画、中国の院体画を思わせる写実を極めた花鳥画、琳派の奥行を排した金屏風、渡欧後、西洋絵画の群像表現に魅せられ人体表現へと向うなど、画風を変化させながら自らの絵画を追及していったが、40歳の若さで腸チフスのため死去。その才能を惜しむ声が各界から寄せられた。
展覧会では御舟の師匠である松本楓湖、兄弟子の今村紫紅、同輩でライバルの小茂田青樹、仲間の牛田雞村、黒田古郷、小山大月に、御舟一門の高橋周桑と吉田善彦を加え、御舟の作品と共に周辺作家の作品を一堂に紹介する。
後期展では、御舟が20代後半で描いた写実を極めた金屏風《菊花図》など、計158件(御舟の作品は48件)が展示されている。
「速水御舟とその周辺 ─ 大正期日本画の俊英たち」は世田谷美術館で、2015年7月5日(日)まで開催。観覧料は一般 1,200円、65歳以上 1,000円、大高生 800円、中小生 500円。
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