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唐時代の書を検証 ── 東京国立博物館で「顔真卿 王羲之を超えた名筆」
(掲載日時:2019年01月15日)

2019年1月15日(火)、東京・台東区の東京国立博物館で「顔真卿 王羲之を超えた名筆」のプレス向け内覧会が開催された。
中国・唐時代(618–907)に活躍した書家、顔真卿(がんしんけい:709-785)を中心に紹介する企画展。
中国における書法は、まず書聖・王羲之(おうぎし)の活躍により、東晋時代(317–420)に発達。
唐時代には、初唐の三大家と称される虞世南、欧陽詢、褚遂良(ぐせいなん、おうようじゅん、ちょすいりょう)が楷書の典型を完成させた後、顔真卿は三大家の伝統を継承しながら、顔法と称される特異な筆法を創出。その書は後世にも大きな影響を与えた。
展覧会では6章構成で顔真卿の人物や書の本質に言及。後世や日本に与えた影響にも目を向け、唐時代の書の果たした役割を検証する。
台北・國立故宮博物院蔵の祭姪文稿(さいてつぶんこう)は日本初公開。中国の内乱で亡くなった従兄とその子を悼んで書いたもので、悲痛と義憤に満ちた情感が紙面にあふれる名品として知られている。
特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」」は東京国立博物館で、2019年1月16日(水)~2月24日(日)に開催。観覧料は一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円、中学生以下は無料。前売りは一般 1,400円、大学生 1,000円、高校生 700円で2019年1月15日(火)23:59まで発売。
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