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レポート
特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」
東京国立博物館 | 東京都
古刹から名品仏像
飛鳥時代には政治の中心地だった、奈良県の北東部。同所にある岡寺(おかでら)・室生寺(むろうじ)・長谷寺(はせでら)・安倍文殊院(あべもんじゅいん)には、魅力的な仏像が今日まで伝わります。国宝4件、重要文化財9件を含む名品を紹介する展覧会が、東京国立博物館で開催中です。
重要文化財《十一面観音菩薩立像》奈良・長谷寺
(左から)《阿弥陀如来立像》 / 《十一面観音菩薩立像》ともに 奈良・長谷寺
重要文化財《天人文甎》 / 重要文化財《菩薩半跏像》ともに 奈良・岡寺
重要文化財《釈迦涅槃像》奈良・岡寺
国宝《義淵僧正坐像》奈良・岡寺
重要文化財《地蔵菩薩立像》奈良・長谷寺
重要文化財《赤精童子(雨宝童子)立像》 / 重要文化財《難陀龍王立像》ともに 奈良・長谷寺
国宝《文殊菩薩像像内納入品 仏頂尊勝陀羅尼・文殊真言等》奈良・安倍文殊院

ヤマト政権の都があったと伝わり、飛鳥時代には「国中」と呼ばれていた由緒ある地に創建された四寺。いずれも1200年以上の歴史を持つ古刹です。


それぞれの寺に伝わる仏像を中心に構成された本展。では早速、長谷寺の仏像からご紹介しましょう。


長谷寺は真言宗豊山派の総本山。全国に多数存在する「長谷寺」の原点です。


重要文化財《十一面観音菩薩立像》は、右手に錫杖を持つ「長谷寺式」の十一面観音。右手をまっすぐに下ろしている一般的な十一面観音と、少しポーズが違います。


重要文化財《難陀龍王立像》も長谷寺の仏像。冠や衣服が中国の役人風というのは、珍しいスタイルです。


インパクトが強い国宝《義淵僧正坐像》は、岡寺を開いた義淵僧正をあらわしたもの。奈良時代に流行した木心乾漆造の名作です。


岡寺は、正式名は龍蓋寺。日本で最初の厄除け霊場としても知られます。本尊は、日本でもっとも大きな塑造の如意輪観音菩薩坐像です。



安倍文殊院は、大化改新で左大臣となった安倍倉梯麻呂が安倍一族の氏寺として建立されました。本尊の文殊菩薩騎獅像は、日本三大文殊の一つです。


国宝《文殊菩薩像像内納入品 仏頂尊勝陀羅尼・文殊真言等》は、快慶作文殊菩薩像の像内から発見された経巻です。


奥に鎮座するのは、室生寺の仏像です。重要文化財《地蔵菩薩立像》、国宝《十一面観音菩薩立像》、重要文化財《十二神将立像(巳神・酉神)》が並びます。


室生寺は真言宗室生寺派の大本山。多くの寺が女性の立ち入りを禁じていた時代も、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名があります。


会場は本館1階、エントランス右側の11室です。特別展ではないので、総合文化展観覧料(一般 620円)で鑑賞できます。


[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2019年6月18日 ]


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新潮社(編集),東京国立博物館(編集)

新潮社
¥ 1,620

会場
会期
2019年6月18日(火)~9月23日(月・祝)
会期終了
開館時間
9:30~18:00
※総合文化展は17:00まで
※時期により変動あり
いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(ただし、7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)、7月16日(火)、9月17日(火)
住所
東京都台東区上野公園13-9
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト https://www.tnm.jp/
料金
大人 620円 / 大学生 410円 / 高校生以下、および18歳未満と満70歳以上 無料

※総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。
※2019年9月16日(月・祝)は、観覧無料
展覧会詳細 特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」 詳細情報
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