
兵庫県立美術館開館20周年記念「李禹煥」会場
国際的にも大きな注目を集めてきた「もの派」を代表する美術家、李禹煥(リ・ウファン、1936年生)の大規模な回顧展が、兵庫で始まる。
李は東洋と西洋のさまざまな思想や文学を貪欲に吸収し、1960年代から現代美術に関心を深め、60年代後半に入って本格的に制作を開始。
視覚の不確かさを乗り越えようとし、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」と呼ばれる動向を牽引した。
今回の展覧会は、国立新美術館で開催された展覧会の巡回展。
「もの派」にいたる前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズ、そして、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、代表作が一堂に会する。
安藤忠雄設計による兵庫県立美術館の建築に合わせ、屋外にも新作が展示される。
兵庫県立美術館開館20周年記念「李禹煥」は、兵庫県立美術館で2022年12月13日(火)~2023年2月12日(日)に開催。
観覧料は当日券で一般 1,600円など。

兵庫県立美術館開館20周年記念「李禹煥」会場

兵庫県立美術館開館20周年記念「李禹煥」会場