
国立歴史民俗博物館「野村正治郎とジャポニスムの時代―着物を世界に広げた人物」会場
京都の美術商・野村正治郎(1880-1943)の業績とその人物像に焦点を当てた展覧会が、国立歴史民俗博物館で開催される。
野村正治郎は小袖を中心とする近世日本の衣裳の蒐集家でもあり、服飾品・装身具の一大コレクションである「野村正治郎衣裳コレクション」として、同館が所蔵している。
展覧会では、二部構成で同コレクションを中心に紹介。
第1章では、ジャポニスムが最盛期を迎えた時代に、美術商として西洋人を相手に着物を広めた正治郎の販売戦略を取り上げる。第2章では、国内でコレクターとして活動した正治郎の姿に迫り、風俗史や産業史の観点から着物の重要性を啓発した側面を紹介する。
展示総数は140点で、酒井抱一筆「梅樹下草模様小袖」など3点の重要文化財を含む。約100年ぶりに公開される「淀川風景模様振袖」「女郎花模様振袖」などの新出資料も見どころのひとつとなっている。
「野村正治郎とジャポニスムの時代―着物を世界に広げた人物」展は、国立歴史民俗博物館で2025年10月28日(火)~12月21日(日)に開催。観覧料は一般1,000円など。

国立歴史民俗博物館「野村正治郎とジャポニスムの時代―着物を世界に広げた人物」会場

国立歴史民俗博物館「野村正治郎とジャポニスムの時代―着物を世界に広げた人物」会場

国立歴史民俗博物館「野村正治郎とジャポニスムの時代―着物を世界に広げた人物」会場

国立歴史民俗博物館「野村正治郎とジャポニスムの時代―着物を世界に広げた人物」会場

国立歴史民俗博物館「野村正治郎とジャポニスムの時代―着物を世界に広げた人物」会場