
特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」
京都・紫野に伽藍を構える大本山 大徳寺の開創700年を記念した特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」が、今秋、東京国立博物館 平成館で開催される。
大徳寺は、開山・宗峰妙超(大燈国師)の厳格な禅風を今に伝える洛北の名刹。嘉暦元年(1326)、後醍醐天皇と花園上皇の帰依を受けた大燈国師が法堂を建立し、「龍宝山大徳寺」と号したことが開創とされている。
後醍醐天皇は大徳寺を「本朝無双の禅苑」と敬い、日本に二つとない禅苑として高く位置づけた。以後、大徳寺では一休宗純、沢庵宗彭、江月宗玩らの傑僧を輩出。織田信長や豊臣秀吉ら戦国武将からも篤い信仰を集めた。
また、大徳寺は千利休や津田宗及をはじめとする茶人、数寄者とのゆかりが深いことでも知られる。山内には、壮麗な障壁画や明媚な庭園を擁する多くの塔頭が建立され、禅宗文化と茶の湯の歴史を語るうえで欠かせない存在となっている。
本展では、大徳寺開創700年の節目にあわせ、塔頭や大徳寺派寺院を含む大徳寺山内の寺宝を一堂に紹介。大徳寺が育んできた禅の精神と、そこから生まれた多彩な文化をたどる。
開幕を前に開かれた記者発表で、大本山 大徳寺 宗務総長の福代洋道氏は「大徳寺は応仁の乱による焼失や復興を経て発展し、多くの文化財を今日まで伝えてきた。開創700年を記念する本展を通じて、その歩みを感じてほしい」と挨拶。
東京国立博物館 副館長の浅見龍介氏は「大徳寺の展覧会開催は長年の念願だった。本展は禅宗寺院としての大徳寺の歩みと名宝をあわせて紹介する、かつてない規模と内容の展覧会になった」と挨拶した。
展覧会を担当する東京国立博物館 学芸研究部調査研究課 東洋室長の三笠景子氏は「大徳寺本坊や24の塔頭の協力により、通常は非公開の名宝が集結する。40年ぶりに開催される大規模展として、禅の精神を伝える墨蹟や水墨画、茶の湯の名品、さらに三門上層の再現展示など、大徳寺の魅力を多角的に紹介する」と見どころを説明した。
音声ガイドナビゲーターには松重豊さんが就任。声優の上坂すみれさんがナレーターを務める。
特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」は、東京国立博物館 平成館で2026年10月14日(水)~12月6日(日)に開催。観覧料は当日券で一般 2,300円など。

特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」記者発表会場より 大本山 大徳寺 宗務総長の福代洋道氏

特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」記者発表会場より
