
「トニー・アウスラー展」展示風景、TOKYO NODE、2026年
マルチメディアアートの先駆者として知られるトニー・アウスラー(1957- )の日本初となる大規模個展が、東京・虎ノ門のTOKYO NODEで開催される。
アウスラーは、映像、彫刻、音響、光、言葉を組み合わせた没入型インスタレーションで国際的に高い評価を受ける現代美術家。立体物に映像を投影する表現をいち早く切り開き、テクノロジーと人間心理、信仰、メディアとの関係を問い続けてきた。作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)やポンピドゥー・センターなど世界の主要美術館に収蔵されている。
本展では、初期の代表作《Private》から近年の《Specular》まで、約40年にわたる創作を紹介。構想から25年以上を経て初めて実現する未発表作品や、本展のために制作される大型サイトスペシフィック作品《Chimera(キメラ)》をはじめ、新作を含む約50点を展示する。出品作品の約半数は日本初公開となる。
展覧会タイトルの「技術と霊知のはざま」が示すように、本展では魔術やオカルト、神話といった人類の信仰体系から、現代のAIや監視技術までを横断。デジタル技術が社会や人間の認識に与える影響を、アウスラーならではの映像表現を通して体感することができる。
約3,000点に及ぶリサーチアーカイブから選ばれた資料もあわせて公開される。
開幕を前に開催された内覧会には、トニー・アウスラーも登壇。「TOKYO NODEで展覧会を開催することは私の夢でした」と喜びを語り、「芸術とは鑑賞者によって完成するもの。この展覧会でも来場者が物語を完成させてくれることを願っています」と、コメントした。
「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」は、TOKYO NODEで2026年7月3日(金)~9月27日(日)に開催。観覧料は一般2,400円など。

「トニー・アウスラー展」展示風景、TOKYO NODE、2026年

「トニー・アウスラー展」展示風景、TOKYO NODE、2026年

「トニー・アウスラー展」展示風景、TOKYO NODE、2026年

「トニー・アウスラー展」より、トニー・アウスラー