
太田記念美術館「没後50年記念 鳥居言人 歌舞伎絵と新版画」会場
歌舞伎絵の名門・鳥居派の八代目を継ぐ一方、大正新版画の美人画でも高い評価を得た鳥居言人(とりい・ことんど、1900~1976)の没後50年を記念する展覧会が、東京・原宿の太田記念美術館で開催される。
鳥居派は、浮世絵の誕生から300年以上にわたり、劇場の絵看板など歌舞伎絵を担ってきた画派。言人は七代目鳥居清忠の長男として生まれたが、若い頃は伝統的な家業に反発心を抱いていたとされ、鏑木清方に師事して美人画を学んだ。鳥居派と、歌川国芳へと連なる玄冶店派という、浮世絵の二つの系譜を受け継いだ絵師でもある。
その後、家業と向き合いながら歌舞伎絵にも本格的に取り組み、戦後は八代目鳥居清忠を襲名。劇場の絵看板や舞台美術を数多く手がけるなど、鳥居派の継承者として活動した。
今回の展覧会は、太田記念美術館では2000年以来、四半世紀ぶりとなる言人の大回顧展で、歌舞伎を題材とした肉筆画や実際に劇場を飾った絵看板、新版画や肉筆の美人画など約70点で、その画業をたどる。
言人の代表的な仕事である新版画の美人画は、全22点を一堂に展示。色味の異なる異版や希少な試し摺りも紹介する。《朝寝髪》は、スティーブ・ジョブズが川瀬巴水の作品とともに愛好し、最後まで自室に飾っていたことでも知られている。
同時に、大画面の屏風絵《志ばらく》や《鳴神》など、鳥居派の力強い表現と近代的な感覚をあわせ持つ歌舞伎絵を展示。鏑木清方の門下として美人画を学んだ若き言人の肉筆画では、1928年の郷土会展覧会への出品記録が残る《みどりの雨》なども紹介される。
「没後50年記念 鳥居言人 歌舞伎絵と新版画」は、太田記念美術館で2026年9月1日(火)~9月27日(日)に開催。入場料は一般1,200円など。

太田記念美術館「没後50年記念 鳥居言人 歌舞伎絵と新版画」会場

太田記念美術館「没後50年記念 鳥居言人 歌舞伎絵と新版画」会場

太田記念美術館「没後50年記念 鳥居言人 歌舞伎絵と新版画」会場

太田記念美術館「没後50年記念 鳥居言人 歌舞伎絵と新版画」会場

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