
三菱一号館美術館「フォンタネージ――イタリアの光・心の風景」会場
19世紀イタリアを代表する風景画家アントニオ・フォンタネージ(1818–1882)の画業を紹介する展覧会が、東京・丸の内の三菱一号館美術館で始まる。日本イタリア国交樹立160周年、フォンタネージ来日150周年を記念した、日本初の大回顧展となる。
フォンタネージは1876年、58歳で工部美術学校の画学教師として日本に招聘され、約2年間滞在。浅井忠や小山正太郎ら、初期の日本洋画を担った画家たちを育てたことで知られる。一方、ヨーロッパではスイスやフランス、英国などに滞在し、バルビゾン派やターナーらから影響を受けながら、詩情豊かな独自の風景画を生み出した。
本展では、トリノ市立近現代美術館(GAM)およびトリノ博物館財団の協力のもと、画業初期から晩年までの作品を紹介。《朝》《ブジェイ高原》《物思いにふける羊飼い》《フィレンツェの旧市場》、晩年の大作《雲》などを通して、風景を生涯の主題としたフォンタネージの表現の変遷をたどる。
また、フォンタネージから学んだ浅井忠ら日本の弟子たちの作品も展示。来日から150年を経て、師と弟子の作品をあわせて紹介するとともに、同時代から次世代のイタリア人作家にも目を向け、フォンタネージが残した影響と遺産を検証する。
絵画を中心に約200点を展観し、日本の近代洋画にも大きな影響を与えたフォンタネージを、イタリア近代美術史のなかに位置づけながら、その芸術の全貌に迫る。
「フォンタネージ――イタリアの光・心の風景」は、三菱一号館美術館で2026年10月17日(土)~2027年1月24日(日)に開催。観覧料は一般2,300円など。

三菱一号館美術館「フォンタネージ――イタリアの光・心の風景」会場

三菱一号館美術館「フォンタネージ――イタリアの光・心の風景」会場

三菱一号館美術館「フォンタネージ――イタリアの光・心の風景」会場

三菱一号館美術館「フォンタネージ――イタリアの光・心の風景」会場