
国立西洋美術館「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」会場
英国を代表する風景画家、J.M.W.ターナー(1775–1851)の芸術を、現代美術との対話を交えながら紹介する大規模展が、東京・上野の国立西洋美術館で始まる。
「光の画家」とも呼ばれるターナーは、自然の光や大気、海や山岳などを描きながら、風景画の表現を大きく切り拓いた画家。世界最大のターナー・コレクションを所蔵するロンドンのテート美術館から、油彩画や水彩画など80点以上が集結する。
展示は、月光や日食への関心を紹介する序章から、英国の風景、アルプス、歴史画、ヴェネツィア、海景へと展開。自然の圧倒的な力を前にした感覚を示す「崇高」を軸に、初期から晩年までの画業をテーマごとにたどる。
《グリゾン州の雪崩》《ヴェネツィア――サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂》《荒海と難破船》《捕鯨船エレバス号に万歳! もう一頭獲ったぞ!》などを通して、光と大気、海や雲が次第に形を失い、抽象表現にも通じる画面へと変化していく過程を紹介する。
さらに、オラファー・エリアソン、リチャード・ロング、ケイティ・パターソン、マーク・ロスコら現代作家の作品をターナーと併置。自然、気候、光、色彩といった共通する問題意識から、19世紀のターナーと現代美術との時代を超えた対話を試みる。
「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」は、国立西洋美術館で2026年10月24日(土)~2027年2月21日(日)に開催。観覧料は一般2,400円など。

国立西洋美術館「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」会場

国立西洋美術館「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」会場

国立西洋美術館「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」会場

国立西洋美術館「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」会場