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レポート
NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」
東京藝術大学大学美術館 | 東京都
史上最も愛された英雄
今年は明治維新から150年。NHK大河ドラマも、明治維新の立役者・西郷隆盛をテーマにした「西郷どん」が放映中です。ドラマと連動した恒例の特別展、西郷や大久保利通のゆかりの品、篤姫所用の着物や調度品など、数多くの美術品や資料が展示されています。
(左から)《西郷隆盛肖像画》時任鵰熊画 鹿児島県歴史資料センター黎明館 / 《西郷隆盛肖像画》床次正精画 鹿児島県歴史資料センター黎明館
(左から)《鹿児島城下絵図屏風》(模本)鹿児島県歴史資料センター黎明館 玉里島津家資料(展示は6/17まで) / 《薩摩潟》床次正精画 鹿児島県歴史資料センター黎明館
《示現流秘伝書》鹿児島県歴史資料センター黎明館
《天璋院所用 貝合道具(黒塗桐鳳凰文蒔絵貝桶・貝桶台・合貝)》東京都江戸東京博物館
(上)《御宸筆 忠誠》孝明天皇 京都・霊山歴史館 / (手前左から)《孝明天皇愛用 御所人形》京都・霊山歴史館 / 《孝明天皇愛用 嵌金棗》六代目錦光山作 京都・三ノ宮神社
(左から)《戊辰戦争使用の刀》 / 《陣中病院の幟》
(左から)大阪府指定文化財《太刀 額銘 雲次》大阪歴史博物館 / 《伝島津忠義所用 紫糸威腹巻》高槻市教育委員会(川口コレクション)
《西郷隆盛未成像幷面部》滝川慶雲撮影 東京藝術大学(6/19からはパネル展示)
報道内覧会には大河ドラマで大久保利通役を演じる瑛太さんが来場
展覧会は西郷の肖像画から。多くの幕末の名士と異なり、肖像写真を残さなかった西郷。生前の西郷に幾度も接した庄内藩士・石川静正が西郷没後に描いた肖像画は、もっともよくその風貌をとらえたものとされています。

1853年の黒船来航で、日本は大きな転換点を迎えました。開明的な薩摩藩主・島津斉彬に見いだされた西郷は、篤姫と将軍家定の婚礼実現に尽力。政治の表舞台に歩を進めていきます。


プロローグ「西郷と薩摩」、第1章「船出」

1858年、井伊直弼による安政の大獄で、大きな打撃を受けた尊王攘夷派。西郷も奄美大島での潜居、徳之島と沖永良部島への遠流と、厳しい時代を過ごしました。

展覧会には、沖永良部島時代の珍しい資料も。座敷牢の中で西郷が作ったと伝わる疑似餌が展示されています。巨漢の西郷ですが、意外にも手先は器用でした。


第2章「流転」

1864年、藩に呼び戻された西郷は、禁門の変、薩長同盟、そして戊辰戦争と、幕末動乱のド真ん中で活躍します。

長州征伐、薩長同盟に関する資料、討幕の密勅(6/19~は複製)、錦旗など、この章には歴史ファンにはたまらない資料が並びます。


第3章「飛翔」

盟友・大久保利通と明治維新を成し遂げた西郷ですが、両者の間の亀裂は少しずつ広がっていきます。国内最後の内戦・西南戦争で敗れた西郷は、1877年に自刃。一方の大久保も翌年に暗殺されました。

逆徒になった西郷ですが、その人柄は多くの人に慕われました。憲法発布にともなう大赦で復権し、明治天皇を含む多くの人々からの寄付で「上野の西郷さん」が建てられました。制作途中の木型の西郷像写真は、まだのっぺらぼう。顔の制作に苦心していた事がわかる、貴重な資料です。


第4章「英雄」、エピローグ「人々の中の西郷」

いつもは江戸東京博物館で開催されているNHK大河ドラマ特別展ですが、今回は「上野の西郷さん」近くの東京藝術大学大学美術館での開催です。東京展の後に大阪・鹿児島に巡回します。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年5月25日 ]

西郷どん 後編(NHK大河ドラマ・ガイド)西郷どん 後編(NHK大河ドラマ・ガイド)

林 真理子(著)

NHK出版
¥ 1,188


■西郷どん 東京藝術大学 に関するツイート


 
会場
会期
2018年5月26日(土)~年7月16日(月)
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館は午後16:30まで)
休館日
月曜日(※7月16日(月・祝)は開館)
住所
東京都台東区上野公園12-8
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト https://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=856
料金
一般 1,500(1,200)円/高校・大学生 1,000(700)円/中学生以下 無料

※( )は20名以上の団体料金
※団体観覧者20名につき1名の引率者は無料
※障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
展覧会詳細 NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」 詳細情報
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