1976年に『ノンタン ぶらんこのせて』が出版されて以来、シリーズ累計発行部数3,500万部を突破する大ベストセラー絵本、「ノンタン」シリーズ。今年でちょうど50周年となりました。
半世紀にわたって愛され続けているノンタンの世界を、見て、遊んで、体験できる展覧会が、PLAY! MUSEUMで開催。絵本の世界に入り込んだような体験型展示などを通して、あらためてノンタンの魅力に迫ります。

PLAY! MUSEUM「誕生50周年記念 ノンタン ずっとともだち!!!」展
会場に入る前からノンタン・ワールドが満開。展示室の入口では、全長約2.5メートルの大きなノンタンがお出迎えします。
すやすやと眠るノンタンの先に広がる第1章「ノンタンの夢の中」では、ミラーボールの光がきらめく幻想的な空間が広がり、耳をすますとノンタンの寝ごとも。『ノンタン おねしょでしょん』を思わせるインスタレーションも登場します。

展示室入口の、おおきなノンタン

第1章「ノンタンの夢の中」
第2章「ノンタンをお祝いする」の舞台は、ノンタン50回目のバースデーパーティー。『ノンタンのたんじょうび』をイメージした空間に、3つのプレゼントが用意されています。
ひとつめは、レゴ®認定プロビルダーの三井淳平が手がけた「レゴ®ブロックでつくったノンタン」。『ノンタン あそびましょ』から、「あかいじどうしゃ」に乗ったノンタンの姿を再現しています。

「レゴ®ブロックでつくったノンタン」 制作:三井淳平(レゴ®認定プロビルダー)
続いては、絵本にたびたび登場する「ノンタンのあかいじどうしゃ」。ダンボールアーティストの儀間朝龍と、PLAY! PARKのワークショップに参加した子どもたちが、ダンボールとカラーテープを使って完成させました。

「ノンタンのあかいじどうしゃ」 制作:儀間朝龍(ダンボールアーティスト)
さらに奥には、高さ約150センチの「ノンタンのバースデーケーキ」が登場。ノンタンが大好きな「赤いギター」がトッピングされ、カラフルで楽しい空間が広がります。
イチゴやホイップクリームをモチーフにしたヘッドピースを身につければ、自分もケーキの一部になったような姿で記念撮影ができます。

「ノンタンのバースデーケーキ」 制作:イナドメハルコ(コスチュームクリエイター)
展覧会のメインといえるのが、第3章「ノンタンと遊ぶ」。PLAY! MUSEUMならではの大空間を生かし、絵本の中に入り込んだような体験が楽しめます。
シリーズ第1作『ノンタン ぶらんこのせて』の世界を再現した「ぶらんこ」では、実際に漕いで遊ぶことができます。順番を守らないノンタンがおともだちに怒られる、絵本のストーリーを取り入れた仕掛けにも注目です。

「ぶらんこのせて」
シリーズ7年ぶりの新刊となるポップアップ絵本『ノンタンのおうち』から飛び出した「ノンタンのおうち」では、ノンタンの部屋、キッチン、バスルームを再現。映像と音声を組み合わせた仕掛けで、ノンタンと一緒に遊んでいるような感覚を味わえます。
『ノンタンたいそう 1・2・3』のオリジナルアニメーションに合わせ、巨大スクリーンの前で体を動かすコーナーもあります。

「ノンタンのおうち」
楽しい体験展示を満喫した後は、ノンタンが生まれた創作の世界へ。最後のコーナー「ずっとともだち!!!」では、50年に及ぶシリーズから絵本原画約50点を展示しています。
作者のキヨノ サチコ(1947-2008)は、イラストレーターや漫画家として活動した後、1976年に『ノンタン ぶらんこのせて』で絵本作家としてデビュー。以来、「ノンタン あそぼうよ」シリーズ全23巻をはじめ、数多くの作品を生み出しました。
キヨノの作業机を再現した展示やラフスケッチ、校正原稿からは、親しみ深いキャラクターと物語が生み出されるまでの創作の過程をたどることができます。

貴重な絵本原画も展示
遊びながら絵本の世界に入り込み、ノンタンがどのように生まれ、育ってきたのかを知ることができる展覧会。
子どもたちにとっては大好きなノンタンと遊べる場所として、大人にとっては長く親しまれてきた絵本と再会する特別な機会になりそうです。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2026年7月17日 ]
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