IM
    レポート
    国宝 大神社展
    東京国立博物館 | 東京都
    神像が全国から大集合
    いにしえより山、岩、木など自然物の中に神を見出し、畏れ敬ってきた日本人。神々を祀る神社から、神社の宝物や日本の神々に関する文化財を総合的に紹介する展覧会が、東京国立博物館で開催中です。
    現存する神像としては最古の九世紀前半に造られた、松尾(まつのお)大社の神像
    「古神宝」の展示風景
    奈良の山ノ神遺跡出土品は、山の神を祀る祭祀遺跡の好例
    「伝世の名品」
    百済王から倭王に贈られたものと考えられている、国宝《七支刀》(手前)
    「神社の風景」の展示風景
    「神々の姿」の展示風景
    重要文化財《春日神鹿御正体》(右)
    会場入口
    神社本庁をはじめ日本全国の神社が全面的に協力して実現した本展。「古神宝」「祀りのはじまり」「神社の風景」「祭りのにぎわい」「伝世の名品」「神々の姿」の6章で、日本各地から集められた宝物を紹介する、過去最大規模の神道美術展となりました。


    会場

    「祀りのはじまり」は、神道のもととなった日本独特の原始宗教について。わが国には仏教が伝来するより前から、自然や精霊を崇拝する考えが存在していたと考えられています。

    展覧会では特に山の神と海の神に着目。奈良の山ノ神遺跡と福岡の沖ノ島祭祀遺跡から発見された資料を紹介しています。


    「祀りのはじまり」

    神像は遠い昔から日本で信仰されてきた神の姿を、彫刻や絵画などで表したもの。本展では約40体の神像彫刻が展示されました。

    松尾(まつのお)大社の神像は、現存する神像としては最も古い時期の九世紀前半に造られたもの。

    女神像はふっくらとした顔立ちながら、鋭い目つき。老相の男神像はさらに威厳がある顔つきで、そのイメージは男神像の典型として後世に引き継がれていきました。


    松尾(まつのお)大社の神像

    そもそも本展は、伊勢神宮の第62回式年遷宮を契機としたものです。伊勢神宮では約1300年前から、20年に一度社殿を造り替えて、祭神を新しい社殿へ遷す祭事「式年遷宮」が行われており、今秋、内宮・外宮の遷宮が行われます。

    本展でも伊勢神宮に伝わる文化財のなかから、重要文化財「古事記」と、「伊勢両宮曼荼羅」が出品されています。


    「伊勢両宮曼荼羅」

    仏像や仏画を中心とした仏教の展覧会は良く開かれますが、神社の展覧会は珍しい試みです。公式サイトで「神社パワー全開!」と謳われているように、究極のパワースポットとしても期待できるかも?(取材:2013年4月8日)

    関東の聖地と神社

    辰宮太一 (監修), Kankan (写真)

    ジェイティビィパブリッシング
    ¥ 1,575

    料金一般当日:1,500円
     → チケットのお求めはお出かけ前にicon

     
    会場
    会期
    2013年4月9日(火)~6月2日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~18:00
    ※総合文化展は17:00まで
    ※時期により変動あり
    いずれも入館は閉館の30分前まで
    休館日
    月曜日 ※ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館、5月7日(火)は休館
    住所
    東京都台東区上野公園13-9
    電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
    公式サイト http://daijinja.jp/
    料金
    一般 1,500円(1,200円) / 大学生 1,200円(900円)
    高校生 900円(600円)
    ※中学生以下無料
    ※( )内は20名以上のの団体料金
    ※障がい者とその介護者1名は無料。 (入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。)
    ※前売券等、詳細は「国宝 大神社展」公式ホームページをご覧ください。
    展覧会詳細 国宝 大神社展 詳細情報
    おすすめレポート
    学芸員募集
    (公財)サントリー芸術財団 サントリー美術館 職員(運営担当)募集 [サントリー美術館]
    東京都
    読売新聞東京本社事業局 中途採用者募集! [読売新聞東京本社(大手町)]
    東京都
    【公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集 [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    丸沼芸術の森 運営スタッフ募集中! [丸沼芸術の森]
    埼玉県
    静岡市美術館学芸員募集 [静岡市美術館]
    静岡県
    展覧会ランキング
    1
    大阪中之島美術館 | 大阪府
    没後50年 福田平八郎展
    もうすぐ終了[あと11日]
    2024年3月9日(土)〜5月6日(月)
    2
    東京オペラシティ アートギャラリー | 東京都
    宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO
    開催中[あと52日]
    2024年4月11日(木)〜6月16日(日)
    3
    東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ) | 東京都
    逆境回顧録 大カイジ展
    開催中[あと17日]
    2024年3月16日(土)〜5月12日(日)
    4
    佐川美術館 | 滋賀県
    ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―
    開催中[あと45日]
    2024年3月30日(土)〜6月9日(日)
    5
    SOMPO美術館 | 東京都
    北欧の神秘 ― ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画
    開催中[あと45日]
    2024年3月23日(土)〜6月9日(日)