IM
レポート
アンドレアス・グルスキー展
国立新美術館 | 東京都
世界最高額の写真家、待望の日本初個展
その作品が世界最高額で取引される写真家、アンドレアス・グルスキー。既存の写真作品の枠に収まらない、新しい「写真」の世界観が堪能できる展覧会が、国立新美術館で開幕しました。
(左)オーシャン I│Ocean I│2010 (右)バーレーン I│Bahrain I│2005
パリ、モンパルナス│Paris Montparnasse│1993
シカゴ証券取引所Ⅲ│Chicago Board of TableⅢ│1999 こちらの作品は6月26日にロンドンのサザビーズで、215万4500ポンド(現在のレートで、約3億2300万円)で落札されました
無題Ⅴ│UntitledⅤ│1997
(左)香港、上海銀行│HongKong Shanghai Bank│1994 (右)エンガディン地方Ⅰ│EngadineⅠ│1995
(左奥)ピョンヤンⅠ│PyongyangⅠ│2007 (右)トイザラス│Toys"R"Us│1999
無題Ⅵ│UntitledⅥ│1997
高画質なポストカードは10種類です
アンドレアス・グルスキーという名前をご存知ない方も、ポスターやチラシをみて驚かれたことと思います。一体何をどう撮影したのかわからない、新しい写真の世界。日本ではもちろん、アジアでも初めてとなる個展です。


フランクフルト 2007

アンドレアス・グルスキー氏は1955年ドイツ生まれ、祖父はプロの写真家、父も広告写真家という写真一家で育ちます。家には洗練されたデザインの家具があり、アーティストとしての素地はそこで形成されました。

大学を卒業後、デュッセルドルフの芸術アカデミーでベルント・ベッヒャーに師事、他もいくつかの写真学校に通い、ミハイル・シュミットなどから写真技術を学びました。
グルスキー氏は、自分の育った環境とベッヒャーの教えが自分の作品に大きな影響を与えたと語っています。



ピョンヤンⅤ 2007

白い壁の会場は明るく、かなり大きな作品が並びます。大きなものでは横5mを超えるものも。被写体は、広大な自然から都市の風景までさまざま。時間を切り取ったような静寂を感じますが、細部に目を凝らすと、人々の営みの痕跡や、自然が作り出したダイナミックな造形美が、大きな写真からさらに広がってきます。


無題ⅩⅤ 2008

撮影方法が気になる作品が数多くありますが、実は作品はデジタルで加工したものばかり。本展のメインビジュアルになっている《カミオカンデ》も、撮影した際は下に水が張られていませんでしたが、デジタルで加工。右下の二人の人物も、デジタル加工で加えられたものです。

綿密なデジタル加工を繰り返しながら、グルスキー氏ならではの世界観を作り上げているのです。


カミオカンデ 2007

今回、会場のキュレーションはすべてグルスキー氏が担当。会場全体をインスタレーションとしてとらえることも出来ます。

図録や、展示目録に記載された作品の順番も、会場の展示順とは一致していません。キャプションも写真のすぐ側にはないため、作品が何を写したものなのかすぐにはわかりません。離れて見て、近づいて細部まで見て、クイズを愉しむように見てみるのも面白いかもしれません。

内覧会に登場したグルスキー氏は、訪れた銀座や国立新美術館の風景で、新たな創作のインスピレーションを得たと語りました。今回も《カミオカンデ》や《東京証券取引所》といった日本で撮影された作品が出展されていますが、いつかまた、日本の風景がグルスキー氏の新しい視点で表現されるのを期待したいと思います。
[ 取材・撮影・文:川田千沙 / 2013年7月2日 ]

Andreas Gursky [ハードカバー]

Peter Galassi (著)

Museum of Modern Art
¥ 6,362


料金一般当日:1,500円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場
会期
2013年7月3日(水)~9月16日(月・祝)
会期終了
開館時間
<企画展>
10:00~18:00
※当面の間、夜間開館は行いません。
※入場は閉館の30分前まで
<公募展>
10:00~18:00
※美術団体によって、異なる場合があります。
※入場は閉館の30分前まで
休館日
火曜日休館
住所
東京都港区六本木7-22-2
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://gursky.jp/
料金
一般 1,500(1,300)円/大学生 1,200(1,000)円/高校生 800(600)円
※()内は前売り券および20名以上の団体料金
※中学生以下は無料
※障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料
展覧会詳細 アンドレアス・グルスキー展 詳細情報
おすすめレポート
ニュース
ご招待券プレゼント
学芸員募集
展覧会ランキング
おすすめコンテンツ