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レポート
琳派400年記念 「琳派イメージ」展
京都国立近代美術館 | 京都府
あれも琳派、これもRIMPA
京都で開催中の琳派400年記念展、京都国立近代美術館では琳派のスタイルを受け継いだ近現代の作品を紹介しています。ひとめで琳派そのものと分かる作品から、琳派のテイストを感じる作品まで、会場には琳派の「イメージ」が広がります。
(奥)小松均《花菖蒲》京都国立近代美術館 / (手前)神坂雪佳図案、神坂祐吉作《蝶すかし手提げ盆》京都国立近代美術館
川合玉堂《紅白梅》玉堂美術館
(左から)神坂雪佳図案、作者未詳《秋の野図卓》 / 藤井達吉《硯、硯置き》京都国立近代美術館
(左から)冬木偉沙夫《いざない(風と雷の神)》京都国立近代美術館 / 玉村方久斗《碍子と驟雨(梧桐)》京都国立近代美術館 / 玉村方久斗《碍子と驟雨(紅蜀葵)》京都国立近代美術館
(左から)森口華弘《友禅振袖「流水」》 / 森口華弘《大振袖「梅林」》京都国立近代美術館
(奥)加山又造《天の川》 / (手前)6代清水六兵衞《古希彩弦月壺》京都国立近代美術館
(左から)浅井忠《大原女》髙島屋史料館 / 北原千鹿《鶉文金彩壺》京都国立近代美術館
(左)山本耀司 / ヨウジヤマモト《コート(ヨウジヤマモト1995年春夏コレクション)》株式会社ヨウジヤマモト / (右手前)5代清水六兵衞《爛漫水指》京都国立近代美術館
池田満寿夫《宗達賛歌(地)》京都国立近代美術館
タイトルが示すように、展覧会は琳派を「イメージ」できる作品を紹介するもの。作家が「これは琳派です」と宣言しているわけではありません。

ただ、そもそも琳派は私淑によって成り立っているため、定義づけは困難です。琳派の先達に感化されたものは、即ち琳派。逆にその自由さこそ、琳派が現在まで影響を与えている所以でもあります。

本編に入る前で紹介されているのが、神坂雪佳の《光悦村図》。秋景色を眺める画面左上の老人が、琳派の創始者・本阿弥光悦です。

神坂雪佳は明治から昭和にかけ、生涯を通じて京都で活躍しました。京都における近現代の琳派を牽引した人物で、本展で最も多くの作品が展示されています。


神坂雪佳《光悦村図》京都国立近代美術館

展示は3章構成で、作品の並び順は混ざっている部分がありますが、ここでは章ごとにご紹介いたします。

1章は「琳派モティーフ」。風神雷神、カキツバタ、梅、鹿、鶴など有名な琳派作品からピックアップしたモティーフを使い、琳派への想いが込められた作品が紹介されています。

なお、展示されている作品は絵画だけでなく工芸品、グラフィック、さらにファッションまでと多彩。さまざまなジャンルを対象にしてきた京都国立近代美術館の活動方針に沿っています。


1章「琳派モティーフ」

2章は「金銀・装飾」。「豪華な金屏風に装飾的な描写」は、多くの人がイメージする琳派の典型像です。近現代の作品にも、この特徴を用いる事で琳派を意識させる作品が数多く見られます。

洋画家の浅井忠は風景画の印象が強いですが、パリ万博でアールヌーヴォーに触れて以来、日本独自の意匠を模索し、琳派に傾倒していきました。浅井が手がけた工芸品の図案も、琳派の影響を強く感じさせます。


2章「金銀・装飾」

最後は3章「広がる琳派イメージ」。ここでは琳派の枠組みを広くとらえ、池田満寿夫からマティスまで紹介します。

高橋秀の《蒼》は、アクリル絵具のドリッピング(空中から塗料を滴らせる技法)作品ですが、その構成はまさに琳派。アクション・ペインティングと琳派という意外な組み合わせは、新鮮に感じられます。


3章「広がる琳派イメージ」

ちょうど京都国立博物館では江戸時代の琳派を取り上げる「琳派 京(みやこ)を彩る」展が開催中。通して見る事で、創始期から現代までの琳派の流れをお楽しみいただけると思います。京都国立博物館から京都国立近代美術館まではバスで25分程度、230円です。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年10月9日 ]

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■京都国立近代美術館 琳派イメージ に関するツイート


 
会場
会期
2015年10月9日(金)~11月23日(月)
会期終了
開館時間
9:30~17:00、金曜・土曜日は~20:00

※入館は閉館30分前まで
※開館時間、休館日は臨時に変更する場合があります
休館日
毎週月曜日 ※ただし、10月12日、11月23日は開館し、10月13日(火)は休館
住所
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
電話 075-761-4111
公式サイト http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2015/410.html
料金
一般 1,300(1,100)円/大学生 900(700)円/高校生 500(300)円/中学生以下 無料
※本料金でコレクション展もご覧いただけます
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料
 (入館の際に証明できるものをご提示ください)
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