横浜市立金沢動物園をたずねて (3)~緑の中で出会う動物たち

インドゾウ
金沢動物園の人気者のひとつが、ユーラシア区で暮らすインドゾウです。インドから来日したボンとヨーコは、長く園を支えてきた存在。特にボンの長い牙は印象的で、金沢動物園を訪れた人の記憶に残る姿です。
ゾウの飼育では、動物が本来持つ行動を引き出すための工夫も続けられています。たとえば、竹林の間伐材をエサとして活用し、ゾウたちが自分で竹を折ったり、皮をはいだりしながら食べる時間をつくることもそのひとつ。単にエサを与えるだけでなく、食べる過程そのものを豊かにすることで、動物の暮らしに刺激を生み出しています。こうした取り組みは「環境エンリッチメント」と呼ばれ、動物園の大切な活動のひとつです。

「マンモスのよう」といわれるボンの長い牙
オセアニア区では、カンガルーの「ウォークスルー展示」も人気です。来園者が放飼場の中を歩きながら、カンガルーを間近に観察できる展示で、園路のすぐそばでくつろぐ姿や、草を食べる様子に出会えることもあります。触ることはできませんが、目の前をカンガルーが横切る瞬間は、金沢動物園ならではの体験です。

オオカンガルー
家族連れに親しまれているのが、ポニー、ヤギ、ヒツジなどがいる「ほのぼの広場」です。動物との距離が近く、小さな子どもでも親しみやすいエリアとして人気があります。また、2015年にオープンした「身近ないきもの館」では、地域に暮らす生きものについて学ぶことができます。大きな動物だけでなく、身近な自然に目を向けることも、金沢動物園の大きな特徴です。

身近ないきもの館
園内を歩いていると、動物だけでなく、周囲の森の豊かさにも気づかされます。金沢自然公園には、野鳥や昆虫、カエル、山野草など、多様な生きものが息づいています。動物園で飼育されている希少な動物と、園を取り巻く地域の自然。その両方を通して、命のつながりを感じられるのが金沢動物園の魅力です。

アミメキリン
ミュージアムキャラクターアワード2025でグランプリに輝いた「金沢ゆーかりん」。そのかわいらしい姿を入口に、金沢動物園を訪ねてみると、動物園が伝えようとしている多彩な魅力に出会うことができます。

シロテテナガザル
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