栃木県立博物館をたずねて (3)~栃木の自然と歴史を一望する総合博物館

栃木県立博物館 エントランスホール
1982年に開館した栃木県立博物館は、「栃木県の自然と文化」をテーマに、考古、歴史、民俗、美術工芸、地学、植物、動物の各分野を扱う総合博物館です。
常設展示は、大きく「スロープ展示」「展示室1」「展示室2」で構成されています。自然と人文の双方を扱う総合博物館ならではの幅広い展示から、栃木という地域を多角的に知ることができます。
日光の自然をたどる「スロープ展示」
エントランスホールから2階へ向かう途中に設けられているのが、全長72メートルの「スロープ展示」です。テーマは「日光の自然」。日光の神橋付近から白根山山頂まで、標高が高くなるにつれて自然環境がどのように変化していくのかを、動植物の標本などで紹介しています。スロープを上っていく動きそのものが、日光の山を低地から山頂へ歩いていくような展示体験になっています。

スロープ展示
大地の成り立ちから現代まで「展示室1」
「展示室1」では、栃木の大地の成り立ちと、人々の歴史を時代順にたどります。
最初の「地質時代の栃木」では、県内から産出した岩石や化石を中心に、栃木の大地がどのようにつくられてきたのかを紹介。続く「太古の暮らし」では、旧石器時代から縄文、弥生時代へと、人々の暮らしの変化をたどります。
さらに「古墳文化と下野国」「中世の下野」「江戸時代の下野」へと展示は続き、下野国の成立や武士、寺社、街道、庶民の暮らしなどを紹介。近代以降は、戊辰戦争や栃木県の成立、産業の発展、足尾鉱毒問題、戦争と戦後復興などを取り上げ、「現代栃木の軌跡」までを見渡します。

展示室1

展示室1
身近な自然を集めた「展示室2」
「展示室2」では、栃木県の自然をさまざまな角度から紹介しています。展示は「雑木林の生きもの」「水辺の生きもの」「岩石・鉱物・化石」「菌類・植物」「動物」で構成されています。
森林や水辺に生息する生きものをはじめ、植物、昆虫、鳥類、哺乳類、さらに県内で見られる岩石や鉱物、化石まで、多彩な標本が並びます。展示ケースにはスライド式の引き出しも設けられ、表に出ている標本だけでなく、多くの資料を実際に見比べることができます。
また、動物の展示では、栃木県に生息する哺乳類や鳥類などを立体的に紹介。雑木林や水辺といった身近な環境から、大地の成り立ちまで、栃木の自然を幅広く知ることができる展示室です。

展示室2

展示室2
歴史と自然、その両方を一つの館で見ることができるのが、栃木県立博物館の大きな特徴です。
ミュージアムキャラクターアワードのグランプリに輝いた「みーたん」をきっかけに、そのモデルとなった縄文時代の資料、栃木の歴史、そして豊かな自然へ。館内を巡るほどに、興味が広がっていく博物館です。
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