
《大名行列人形模型》 堀内祥雲、昭和11年(1936)
加賀藩の大名行列は他藩に比べて規模が大きく、通常2000~3000人にのぼり、おおむね12泊13日の行程で江戸と国元を移動しました。この壮麗な行列は郷土の誇りとして明治以降も、練り物の演目や絵画、模型など様々な形で再現されてきました。
本作は獅子頭の名手として知られた金沢の彫刻家・堀内祥雲が昭和11年に手掛けた加賀藩大名行列の木製人形であり、行列は379人、馬13疋、籠4丁からなります。写真は白馬にのる藩主であり、着物には前田家の梅鉢紋があしらわれています。
担当者からのコメント
当館の常設展には参勤交代コーナーがあり、教科書でおなじみの「加賀藩大名行列図屏風」の複製に加え、今回エントリーした「大名行列人形模型」が加賀藩の行列規模をみなさまにお伝えしています。今回は午年ということで、行列の中の馬に注目!模型の中には全部で13疋の馬がいますので、是非見つけてみてくださいね。
2026年も石川県立歴史博物館をどうぞよろしくお願いいたします。