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広重といえば初代歌川広重(1797~1858)が有名だが、「広重」と呼ばれた絵師や画家が複数存在した事実は、一般にはあまり知られていない。
初代歌川広重の没後、その名跡は五代目まで受け継がれており、その最初の継承者となったのが「二代広重」こと歌川重宣。中山道広重美術館では、二代広重の生誕200年を記念し、特別企画展「生誕200年記念 二代広重 ―広重イズムの在処(ありか)―」を開催する。
二代広重は文政9年(1826)に生まれ、10代半ばで初代に入門。師の没後に名跡を継ぎ、署名書体や画風を忠実に踏襲しながら「広重」への需要に応えた。
それと同時に、幕末から明治にかけての激動する世相を反映し、師とは異なる新たな画題や独自の表現にも果敢に挑戦した浮世絵師であった。
展覧会の見どころは、二代広重による襲名後初の大規模シリーズ「諸国名所百景」(65点)と、初代広重が50代後半の円熟期に手掛けた「六十余州名所図会」(42点)を同時に並べる比較展示。「名所江戸百景」の版元・魚屋栄吉によって企画された「諸国名所百景」は、新たな「広重」の門出を印象付けた名作であり、初代の作品と比較検証することで、偉大な師の影に隠れがちだった二代広重の真の魅力と個性を浮き彫りにする。
さらに本展では、「明治の広重」と評された小林清親や、「昭和の広重」と称された川瀬巴水の作品も紹介。世間が抱く「広重っぽい」「広重らしい」というイメージ、すなわち「広重イズム」の正体をさまざまな絵師の表現から探索し、後世における「広重イメージ」を深掘りすることで、初代広重の表現そのものを再考する試みとなっている。
「生誕200年記念 二代広重 ―広重イズムの在処(ありか)―」は、中山道広重美術館で2026年10月1日(木)~12月6日(日)に開催。観覧料は一般 820円など。
前期(10月1日~11月3日)と後期(11月7日~12月6日)で全展示作品の入れ替えが行われる。
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