
2026年の秋、全国各地の美術館・博物館では、その土地ならではの企画から注目の巡回展まで、多彩な展覧会が開催されます。秋の旅行とあわせて楽しみたい展覧会など、この秋おすすめの展覧会を全国から厳選して紹介します。東京版はこちらです。
千年を超えて輝く、『源氏物語』の美の系譜
『源氏物語』は、読み継がれるなかで文字の世界を超え、麗しい絵画や工芸、芸能など多彩な表現を生み出してきました。本展では、物語の場面やモチーフを表した美術品をはじめ、写本や注釈類、芸能や大衆文化への広がりも紹介。京都国立博物館では約50年ぶりとなる大規模な「源氏物語展」です。
京都国立博物館「特別展『源氏物語 王朝のかがやき』」過去最大級の「鏡」の展覧会で、古代史の謎へ
西暦239年、倭の女王・卑弥呼は中国・魏に使いを送り、皇帝から銅鏡百枚を贈られたと伝わります。本展は、各地の古墳から出土する三角縁神獣鏡を軸に、鏡が王たちを結び、権威の象徴となっていく過程を紹介。最新の研究成果から、卑弥呼の鏡とヤマト王権誕生の謎に迫ります。
九州国立博物館「特別展『卑弥呼の鏡 ―三角縁神獣鏡がヤマト王権をつくった―』」[ PR ]
12年かけて描かれた《渡辺崋山像》、修理後初公開
江戸時代後期の画家で、田原藩家老でもあった渡辺崋山。その肖像を弟子の椿椿山が12年の歳月をかけて完成させた《渡辺崋山像》が、本格的な解体修理を経て初公開されます。重要文化財の渡辺崋山関係資料をはじめ、崋山と椿山の優品を紹介します。
田原市博物館「未来へつなぐ、重要文化財渡辺崋山関係資料」武者絵、猫、戯画まで。約200点で広がる国芳ワールド
江戸っ子を喜ばせることに徹し、武者絵から美人画、役者絵、風景画、風刺やユーモアに富む戯画まで、一級品を生み出した歌川国芳。本展では《相馬の古内裏》をはじめとする有名作を含む約200点を、6つのジャンルに分けて紹介します。作品に映る江戸の暮らしとともに、国芳の多彩な発想と人となりをひもときます。
京都市京セラ美術館「浮世絵スーパークリエイター 歌川国芳展」[ PR ]
初代から二代、そして近代へ。「広重らしさ」の正体を探る
初代歌川広重の名跡を最初に継いだ二代広重の生誕200年を記念。襲名後初の大規模シリーズ「諸国名所百景」と、初代の「六十余州名所図会」を比較し、二代広重の魅力に迫ります。小林清親や川瀬巴水の作品も交え、時代を超えて息づく「広重イズム」を探ります。
中山道広重美術館「生誕200年記念 二代広重―広重イズムの在処(ありか)―」彫刻の森美術館の名品でたどる、ヘンリー・ムーアの造形
20世紀イギリスを代表する彫刻家、ヘンリー・ムーア。岩手県立美術館では、伊藤忠商事所蔵の大型作品《ふたつに分けられた横たわる像:カット》を屋外で公開しています。本展ではそれを機に、ムーアの一大コレクションを有する彫刻の森美術館の所蔵品から、その芸術の一端を紹介します。
岩手県立美術館「ヘンリー・ムーア展」色と形の“交響”でたどる、抽象絵画への道
抽象絵画を切り拓いたワシリー・カンディンスキーが、芸術の本質と考えた〈内なる響き〉。本展では日本各地に収蔵される作品を通して、ミュンヘンでの模索から「青騎士」、ロシア、バウハウス、パリでの円熟までをたどります。日本人とカンディンスキーの出会いにも焦点を当て、色と形に託された精神世界を紹介します。
宮城県美術館「カンディンスキー 世界は鳴りひびく ―日本のコレクションでたどる画業と反響―」日本初公開15点を含む100点、没後初の国内回顧展
身近な風景と人々を、深い精神性を宿すリアリズムで描いたアンドリュー・ワイエス。本展は没後、日本で初めてとなる回顧展で、日本初公開15点を含む100点が国内外から集まります。作品に繰り返し登場する窓や扉などのモティーフから、「境界」という概念にも光を当てます。
あべのハルカス美術館「アンドリュー・ワイエス展」約110件、半数以上が日本初出品。暁斎の底知れぬ発想力
神仏や妖怪、動物、風俗画、戯画まで、多彩な画題を卓越した技術と豊かな発想で描いた河鍋暁斎。本展では、ロンドン在住のイスラエル・ゴールドマン氏のコレクションから約110件を厳選し、その半数以上を日本で初公開します。母を訪ねて沼津に足を運ぶなど、暁斎と静岡との縁にも注目です。
静岡県立美術館「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」モリスからライトまで、暮らしを変えたデザイン運動
19世紀後半のイギリスで、手仕事の価値と暮らしの美を見つめ直したアーツ・アンド・クラフツ運動。本展では、ウィリアム・モリスの代表作《いちご泥棒》をはじめ、家具や壁紙、テキスタイル、工芸など多彩な作品を紹介します。モリスからフランク・ロイド・ライトへと広がった、近代デザインの歩みをたどります。
島根県立美術館「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」






