
東京国立博物館「開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』」会場
京都・紫野に広がる大徳寺の開創700年を記念し、塔頭や大徳寺派寺院に伝わる寺宝を紹介する特別展が、東京・上野の東京国立博物館で始まる。大徳寺の宝物が一堂に会する展覧会は41年ぶりで、東京では初めて。
大徳寺は1326年、宗峰妙超(大燈国師)によって開かれた禅寺。後醍醐天皇から「本朝無双の禅苑」と讃えられ、その後も一休宗純や沢庵宗彭らの禅僧が活躍した。織田信長や豊臣秀吉ら戦国武将の信仰を集め、千利休をはじめとする茶人や数寄者とも深い関わりを持ちながら発展してきた。
展示は、禅の流れをたどる序章から、大徳寺の開創、大燈禅の継承、戦国武将と塔頭、江戸時代の名僧、禅宗美術の精華へと展開。牧谿筆の国宝《観音猿鶴図》、国宝《達磨忌拈香語》、一休宗純ゆかりの作品、狩野永徳による《織田信長像》などを通して、大徳寺の歴史と文化を紹介する。
禅と茶の湯との関わりも注目で、国宝《大井戸茶碗 喜左衛門井戸》をはじめ、龍光院に伝わる国宝《曜変天目》、重要文化財《油滴天目》などを紹介する。中国や朝鮮半島からもたらされた美術品や、塔頭を彩った障壁画から、大徳寺に集積した美の広がりをたどる。
終章では、通常非公開の三門「金毛閣」の楼上を再現展示。そこに安置されている《釈迦如来坐像》と《千利休立像》が初公開される。千利休によって上層が造営された大徳寺の象徴的な建築を、寺宝とともに紹介する。
開幕に先立つ報道内覧会には、大河ドラマ「豊臣兄弟!」で千利休役を務める俳優の吉岡秀隆さんが来場。展示室内で作品を鑑賞し、本展の見どころや大徳寺、千利休について語った。
吉岡さんは「映画やドラマもそうですが、実際に見て感じることで、当時の人々の思いや時代背景を感じ取ることができます」と語り、「不安な時代ですが、ここに来るとほっとするし、少し賢くなったような気もします。昔の人々の思いと今の自分の思いを重ね合わせられる、安心できる空間です。また一人でゆっくり訪れたいです」と本展を鑑賞した感想を語った。
「開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』」は、東京国立博物館 平成館で2026年10月14日(水)~12月6日(日)に開催。観覧料は一般2,300円など。

東京国立博物館「開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』」会場より大河ドラマ「豊臣兄弟!」で千利休役を務める俳優の吉岡秀隆さん

東京国立博物館「開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』」会場

東京国立博物館「開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』」会場

東京国立博物館「開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』」会場

東京国立博物館「開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』」会場