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レポート
都美セレクション 新鋭美術家 2015
東京都美術館 | 東京都
今年も選抜、気鋭の5作家
公募団体に出品する新鋭作家に着目し、個展形式で紹介する「都美セレクション 新鋭美術家」展。3回目の今回は、5名の作家が選抜されました。
瀬島匠《RUNNER 2015》2015年
(左から)髙島圭史《きいろいひと》2010年 / 髙島圭史《つぎはぎの製図》2013年
(左から)髙島圭史《旅の記憶》2010年 / 髙島圭史《ねがいぼし》2012年
(左から)田丸稔《叙事詩の男と馬》2015年 / 田丸稔《叙事詩の男と馬》2012年
(左から)田丸稔《叙事詩の男と馬》2014年 / 田丸稔《叙事詩の男と馬》2013年
高松和樹《何ダカ意味ガ解ラナイ事ノ為ニ。》2014年
高松和樹《人形ニダッテ救エル事モ有ル》2015年
(左から)山田彩加《命の繋がり》2007-08年 / 山田彩加《生命の変容と融合 ─ 0への回帰 ─ 》2012-13年
(左から)山田彩加《月の光》2014-15年 / 山田彩加《Womb of Nature》2014年
昨年5月に開催された「公募団体ベストセレクション 美術 2014」展に出品された27の団体から推薦された57名の新鋭作家のうち、審査を経て選ばれた5名。まずご紹介するのは瀬島匠さん(1962年生)です。

造船の町、因島で生まれ育った瀬島さん。本展のために制作した巨大な新作も海がモチーフですが、赤富士のようにも見えます。石膏やボンドを使った盛り上げで、力強さが迫ってきます。


瀬島匠さんの作品

髙島圭史さん(1976年生)は日本美術院の特待。2012年の再興第97回院展で日本美術院賞(大観賞)を受賞しました。

光の表現を制作の課題にしている髙島さん。顔料ならではの細やかな色彩感覚は、図録やウェブでは伝わりにくいかもしれません。ぜひ会場でご覧ください。


髙島圭史さんの作品

人と馬が合体した不思議な彫刻は、日本彫刻会の田丸稔さん(1968年生)の作品。いずれも《叙事詩の男と馬》のシリーズです。

いかにも彫刻的な素材である馬は、「登山家にとってのエベレストのようなもの」という田丸さん。ダイナミズムと存在感は、彫刻ならではの魅力です。


田丸稔さんの作品

ローマから帰国後、まっすぐ会場を訪れた高松和樹さん(1978年生)。瀬島さんと同様に独立美術協会の会員で、仙台を拠点に活躍しています。

モノトーンの作品は、現代のコミュニケーションツールであるSNSや掲示板がテーマ。性別も年齢も分からない匿名性を、2色のグラデーションで表現しています。


高松和樹さんの作品

版画で選ばれたのは、日本版画協会の山田彩加さん(1985年生)。本展では最年少、20代の作家です。

銅版画のようにみえる作品ですが、リトグラフ(石版画)による制作。コンセプトは「命の繋がり」で、大学での美術解剖学講義で、異なる生物で形態が類似する事に感銘を受けたため、と言います。


山田彩加さんの作品

ジャンルを横断して意欲にあふれた新鋭作家を楽しめる企画は、公募団体とともに歩んできた東京都美術館ならでは。2013年2014年の「都美セレクション 新鋭美術家」展もこの項でご紹介しましたが、今回も楽しませていただきました。

来年度の「公募団体ベストセレクション 美術 2015」展は、2015年5月4日(月・祝)~27日(水)に開催されます。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年2月18日 ]

TOKYO美術館2015-2016TOKYO美術館2015-2016


エイ出版社
¥ 999

 
会場
東京都美術館 ギャラリーC
会期
2015年2月19日(木)~3月15日(日)
会期終了
開館時間
9:30~17:30
休館日
3月2日(月)
住所
東京都台東区上野公園8-36
電話 03-3823-6921(代表)
03-3823-6921(代表)
公式サイト http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_newwave.html
料金
一般 500 円/団体(20 名以上) 300 円/65 歳以上 300 円/学生以下 無料
*同時開催中の「新印象派-光と色のドラマ」展のチケット提示(半券可)にて無料
展覧会詳細 都美セレクション 新鋭美術家 2015 詳細情報
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