北欧フィンランドを代表するアーティスト、ルート・ブリュック。名窯・アラビア製陶所に長く在籍し、愛らしい図柄の陶板から膨大なピースを組み合わせた迫力あるモザイク壁画まで、陶芸の既成概念にとらわれない作品を世に送り出しました。
本展は、初期から晩年に至る陶作品を中心に、テキスタイルや版画を含めた約 200 点の作品を通じて、その創作の軌跡をたどる日本で初めての回顧展です。艶やかでニュアンスに富んだ色彩、ユーモラスでありながらどこか憂いを含んだ生きものたちの姿、ダイナミックな作品の細部に施された繊細な文様。ブリュック作品の様々な魅力を是非会場でご覧下さい。
また、ブリュックの長女であり、新潟県妻有地区で開催される「大地の芸術祭」にも参加した現代アーティスト、マーリア・ヴィルカラがブリュックをテーマに構成した作品を展示するほか、新潟会場では日本を代表するグラフィックデザイナー・亀倉雄策(1915-1997)旧蔵のブリュック作品や北欧の工芸品も特別展示いたします。
フィンランドを代表する芸術家、ルート・ブリュック(1916~1999)。
名窯アラビアの専属アーティストとして長年にわたり活動し、20世紀半ばに世界を魅了した、北欧デザイン・工芸ブームの一翼を担いました。
本展は陶器、テキスタイル、版画などおよそ200点の作品を通じて、ブリュックの創作の軌跡をたどる、日本で初めての回顧展です。
ダイナミックな作風の変遷をお楽しみください。