春の訪れとともに、東京の美術館・博物館では多彩な展覧会が開幕。仕事帰りや週末に立ち寄れる話題展から、見逃せない大型企画まで、この春おすすめの都内の展覧会を厳選して紹介します。 全国版はこちらです。
江戸博、リニューアルオープン
全面的な大規模改修工事のため長期休館をしていた江戸東京博物館は、3月31日にリニューアルオープンします。施設のバリアフリー化や、展示やコンテンツを拡充させた内容にリニューアル。 4月25日からは、江戸に暮らした武士や町人たちの生活を紹介する、 江戸東京博物館リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」も開催されます。

江戸東京博物館リニューアル記念特別展「大江戸礼賛」
印象派を準備した“空と光”の画家の軌跡
「印象派の先駆者」と呼ばれるフランスの画家、ウジェーヌ・ブーダン。SOMPO美術館「ウジェーヌ・ブーダン展―瞬間の美学、光の探求」は、日本では約30年ぶりとなる本格的な回顧展として、空や雲、海景など移ろう自然の瞬間を捉えた作品群を紹介します。人物や建築を描いた作品にも光を当て、ブーダン芸術の多面性に迫ります。

SOMPO美術館「ウジェーヌ・ブーダン展―瞬間の美学、光の探求」
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やきものに咲く、日本の四季と自然美
伊万里焼と鍋島焼に描かれた桜、草花、雄大な風景。戸栗美術館の「伊万里・鍋島に映った四季 ─ 和の意匠 ─ 展」では、日本の美意識を象徴する「和の意匠」に注目。中国陶磁の影響を受けながらも独自の発展を遂げた装飾表現を、館蔵の優品約80点でたどります。四季の情景が器に宿る、江戸時代の美の世界へ。

戸栗美術館「伊万里・鍋島に映った四季 ─ 和の意匠 ─ 展」
かわいくて奇抜!蘆雪ワールド
府中市美術館では、18世紀の京都を驚かせた天才絵師、長沢蘆雪の東京初となる回顧展を開催します。不思議な風景や、かわいい動物や子供、凄腕の超絶技巧から、へそまがりで愉快な絵まで。 “蘆雪マジック”の全貌を解き明かす「長沢蘆雪」は、3月14日から。

府中市美術館「長沢蘆雪」
春の風物詩!国宝《燕子花図屏風》
今年も根津美術館では、毎年恒例で人気を誇る尾形光琳の国宝《燕子花図屏風》が展示されます。光琳を慕った知られざる「フォロワー」たちの名品が集結する光琳派-国宝「燕子花図」と尾形光琳のフォロワーたち。華やかなデザイン美を余すところなく紹介し、琳派の歴史を塗り替える、新発見に満ちた豪華な展覧会です。

根津美術館 光琳派-国宝「燕子花図」と尾形光琳のフォロワーたち
ゴッホの傑作《夜のカフェテラス》が来日
ゴッホ・コレクションで有名なクレラー=ミュラー美術館からファン・ゴッホの名品が上野の森美術館に来日。《夜のカフェテラス》など約60点や、モネやルノワールの名品も並び、オランダ時代からパリ時代を経てアルルに至る画業から、誰もが知るファン・ゴッホになるまでを辿ります。「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」は、5月29日から。

上野の森美術館「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」
世界中で愛される「あおむし」が集結
『はらぺこあおむし』日本語版50周年を記念した、絵本作家エリック・カールの回顧展「エリック・カール展」が開催。絵本の原画やコラージュ素材など、約180点を展示。東京都現代美術館を舞台に、絵本に込めたこども達への優しいまなざしを体験できます。

東京都現代美術館「エリック・カール展 はじまりは、はらぺこあおむし」
科博で迫る驚異の“必殺技”
国立科学博物館特別展「超危険生物展」は、生物たちの“必殺技”を科学的に解く特別展です。猛毒や電撃など、生存のための驚異的な「本気」の力を、貴重な標本や最新CG、迫力の映像で紹介。生命の不思議に迫る没入感あふれる展示で、子供から大人まで楽しめる展覧会です。

国立科学博物館 特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」
幕末明治の鬼才・暁斎の画技とユーモア
サントリー美術館では、世界屈指の暁斎コレクター、ゴールドマン氏の所蔵品より肉筆画や版画の名品を紹介します。神仏画から妖怪画まで、卓越した画技と機知に富んだ発想。日本初公開の優品も加わり、河鍋暁斎の真髄を体感できる「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」は、4月22日から。

サントリー美術館「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」
窓から覗く、ワイエス精神の境界線
20世紀アメリカ具象絵画を代表する巨匠、アンドリュー・ワイエスは、流行に左右されず、身近な人々や風景を静謐に描き続けました。「アンドリュー・ワイエス展」では、窓やドアといった境界のモチーフに着目し、作家の深い精神世界に迫ります。

東京都美術館「アンドリュー・ワイエス展」