『明治女官のヨーロッパ日記』、創元社より刊行
投稿者: 創元社 編集部投稿日: 2026-10-01 15:27
文明開化の熱気あふれる明治期、24歳の女官が見たヨーロッパとは――。本書は、のちに「皇后のスタイリスト」と評された香川志保子の日記と父・敬三への手紙を現代語訳した貴重な一冊。
『明治女官のヨーロッパ日記 見習い時代の記録と父への手紙』
香川志保子 著、梅田優歩 現代語訳・解説
https://www.sogensha.co.jp/book/b10192428.html
明治維新から20年足らず。欧米列強に肩を並べようとする激動の時代に、志保子は皇族の欧州巡行に同行する。ドイツ、ロシア、イタリアなど各国帝室との華やかな宮廷交流、晩餐会や美しいドレスの記録や素直な本音が綴られている。
・皇族の多額な買い物に「なんとまー強気」
・岩倉具視そっくりの彫刻を発見し号泣
・噂通りの美貌のエリザベートは「愛嬌が全くない」
・現地で出会った人々へのユーモア交じりの「辛口人物評」
・華やかな異国の地でふと思う、日本の家族への恋しさ
記録としての日記と、私信としての手紙。この2つをあわせて読むことで、歴史の表舞台の躍動感とともに、一人の女性が驚き、悩み、見識を広げていく成長の過程が立体的に浮かび上がってくる。
130年以上前のヨーロッパの街並みや、近代日本の黎明期を生きた人々の息づかいが、志保子の瑞々しい視線を通して鮮やかによみがえる。