
上野の森美術館「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」会場
アメリカ・オハイオ州のシンシナティ美術館が所蔵するヨーロッパ近代美術を紹介する展覧会が、東京・上野の上野の森美術館で始まる。
展覧会では145年にわたって築かれた同館のコレクションから、絵画・彫刻84点を紹介。そのうち81点が日本初公開となる。コロー、クールベ、セザンヌ、モネ、ルノワール、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、モディリアーニ、シャガールらの絵画に加え、ドガやジャコメッティなどの彫刻も出品される。
展示は、アカデミズム、バルビゾン派、伝統に反発した画家たち、印象派、ポスト印象派、ナビ派、キュビスム、表現主義へと展開。19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパ近代美術がどのように変化していったのかを系統立てて紹介する。
なかでも注目されるのが、フィンセント・ファン・ゴッホの《ポプラ林の中の二人》。1890年夏、同年7月に亡くなったゴッホが生前最後に仕上げたとされる作品のひとつで、高く伸びるポプラの幹と、その間を歩く二人の人物が描かれている。このほか、モネ《ベリールの岩場、ポール=ドモワ》、セザンヌ《パンと卵のある静物》、ティソ《日本の工芸品を眺める娘たち》なども展示される。
作品の多くは、20世紀半ばにシンシナティの地域社会に貢献した女性美術収集家たちから寄贈されたもの。ヨーロッパで生まれた作品がアメリカへ渡り、どのように美術館のコレクションを形づくっていったのかという背景にも目を向ける。
報道内覧会には、本展のオフィシャルナビゲーターと音声ガイドを務める瀬戸康史さんも登壇。会場を巡った瀬戸さんは、「生で見ることで、伝わってくるものが本当に違う」とコメント。「一つの絵を見るだけでも心がどんどん豊かになっていく。それがものすごい量、ものすごいスケールで自分の中に飛び込んでくるので、美術館に入ってきた時と出る時では、全然変わってくるんじゃないかな」と、実際に作品を見る魅力を語った。
「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」は、上野の森美術館で2026年10月10日(土)~2027年1月10日(日)に開催。観覧料は一般 2,400円など。

上野の森美術館「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」会場よりオフィシャルナビゲーターと音声ガイドを務める瀬戸康史さん

上野の森美術館「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」会場

上野の森美術館「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」会場

上野の森美術館「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」会場

上野の森美術館「シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~」会場