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    瀬戸内国際芸術祭2022(レポート その3 犬島・小豆島)
    岡山県 | 岡山県


    続いて犬島と小豆島です。犬島は住所でいえば岡山市東区にあたり、交通も最も近いのは岡山市の宝伝港です。

    高松からだと直島(宮浦港)までは共通乗船券。直島から豊島経由で犬島までは別料金です。



    高松港での案内表示


    島の盆踊りが行われる“ちびっこ広場”に設けられた《INUJIMAアートランデブー》は、今年の瀬戸芸の新作です。春会期には「フラワーフェアリーダンサーズ」が設置され、今後も発展していきます。

    アーティストの大宮エリーはエッセイやラジオパーソナリティーなどで活躍中。アート制作は2012年から始めました。



    in10-B《INUJIMAアートランデブー》大宮エリー [通期展示、新作]


    昼食は犬島チケットセンター内のカフェでいただきました。

    カフェの中も素敵ですが、天気が良ければ外もおすすめ。静かな海を眺めながら、贅沢なひと時を過ごせます。



    春限定「鯛めし御膳 緑茶・ミニデザート付き」(1,500円)


    生姜シロップ(はちみつ入り)を使った「犬島ジンジャー+トッピングアイス」(620円)。


    犬島からフェリーで小豆島(土佐港)へ(共通乗船券は利用不可)。小豆島は瀬戸内海で二番目に大きな島で、作品がある範囲も広いので、くまなく見たいなら小豆島だけで1日確保したいところです。

    島の玄関口で出迎えてくれるのは、オリーブの葉を王冠のかたちに仕立てた彫刻です。小豆島は言わずと知れたオリーブの名産地です。



    sd01《太陽の贈り物》チェ・ジョンファ(崔正化)(韓国) [通期展示]


    小豆島土庄町本町には、迷路のような入り組んだ路地が残ります。もとは南北朝時代の動乱で攻防戦に備えたもので、全国に現存する数少ない迷路の一つです。

    その迷路にある家屋で、家の中がさらに迷路のようになっているのは《迷路のまち~変幻自在の路地空間~》。家の外壁が室内に広がり、建物内は洞窟のよう。文句なしに楽しめます。



    sd04《迷路のまち~変幻自在の路地空間~》目 [春・夏・秋]


    旧土庄町役場の建物には、立入禁止の看板があります。確かにここは立入禁止ですが、他にも各所に立入禁止の看板が掲げられています。

    「立入禁止」の表示を見ることで、人々は何かを想像します。日常の風景を特別な場所として感じさせる作品です。



    sd42《立入禁止》土井健史 [通期展示、新作]


    行程的に無理を押して小豆島に来たのは、今年の瀬戸芸の新作であるこの作品が見たかったから。鉄の作品で知られる青木野枝が、球体の見晴台をつくりました。

    立地は、大渓谷と瀬戸内海を一望できる寒霞渓(かんかけい)。小豆島のほぼ中心で、奇岩の渓谷美として知られる有名な景勝地です。鉄の輪とのコントラストで、素晴らしい眺めを楽しめます。

    バスは便が少ないので、この作品を見るならレンタカーを借りるのが現実的です。



    sd54《空の玉/寒霞渓》青木野枝 [通期展示、新作]


    鉄の輪の間に広がる絶景は格別です。


    続いて「醤の郷」エリアへ。小豆島では江戸時代から醤油づくりが盛んになり、明治時代に建てられた醤油工場や蔵などを活用したまちづくりが行われています。

    《ジョルジュ・ギャラリー》は、古民家に幾何学模様が描かれた作品です。特定の一点から眺めた時だけ、金の正円が見えます。映える写真が撮れるので、インスタなどで目にした方が多いかも知れません。



    sd27《ジョルジュ・ギャラリー》ジョルジュ・ルース(フランス) [通期展示] SHODOSHIMA2018©️GEORGES ROUSSE


    視点をずらすとこの通り SHODOSHIMA2018©️GEORGES ROUSSE


    大収穫だったのが《醤の郷現代美術館》。93年前に建てられた島で初めての鉄筋コンクリート建築を利用した、現代美術館です。

    植松奎二、渡辺信子、中川佳宣らのオリジナル作品とともに、国内外の著名な現代美術館の作品がずらり。近くにはレンガ倉庫を新館(ANNEX)として活用し、インスタレーション作品も展示しています。

    ジョルジュ・ギャラリーに次ぐ、小豆島アートプロジェクト(石井純代表)の第二弾として、今年の瀬戸芸にあわせて本格オープンしました。両館ともに、瀬戸芸の会期外も開館しています。今後の活動にも注目です。



    sd27《醤の郷現代美術館》 [通期展示]


    吉原治良、ジュリアン・オピーらの作品が並びます


    近くにはレンガ倉庫を活用した新館(ANNEX)も


    フェリーでいただこうと、ジョルジュ・ギャラリー併設の「KOHIRA cafe」でテイクアウト。このカフェにも作品が展示されています。



    テイクアウトの袋もオシャレです


    醤の郷のもろみ味噌の焼き肉と旬の野菜を詰めた「醤(ひしお)パック」(750円)


    レンタカーを返す時間の都合もあり、小豆島のアート巡りはここまで。島の東部などには行けなかったので、別の機会にリベンジしたいと思います。

    また、今回の行程では豊島を訪問していませんが、豊島美術館は必ず訪問して欲しい美術館のひとつです。行った事が無い方は、ぜひ組み込んでください。



    【タイムスケジュール】
     (高松に宿泊)
     08:12~09:02 高松~直島(宮浦港)※共通乗船券
     09:20~10:15 直島(宮浦港)~(豊島経由)~犬島 ※共通乗船券使用不可
     10:30~12:30 犬島の作品鑑賞[徒歩] INUJIMAアートランデブー、犬島精錬所美術館 ※全ての作品は鑑賞していません
     12:40~13:05 犬島~小豆島(土庄港) ※共通乗船券使用不可
     13:30~18:00 小豆島の作品鑑賞[レンタカー] 土庄港、迷路のまち、醤の郷、寒霞渓 ※三都半島や福田などは鑑賞していません
     18:40~19:40 小豆島(土庄港)~高松 ※共通乗船券
     (高松に宿泊)


    [ 取材・撮影・文:M.F. / 2022年4月22日~25日 ]


     → 瀬戸内国際芸術祭 2022(レポート その1)

     → 瀬戸内国際芸術祭 2022(レポート その2)

     → 瀬戸内国際芸術祭 2022(レポート その3)

     → 瀬戸内国際芸術祭 2022(レポート その4)


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    会場
    直島 / 豊島 / 女木島 / 男木島 / 小豆島 / 大島 / 犬島 / 沙弥島[春のみ] / 本島[秋のみ] / 高見島[秋のみ] /粟島[秋のみ] / 伊吹島[秋のみ] /
    高松港・宇野港周辺 / 広域・回遊
    会期
    2022年8月5日(金)〜11月6日(日)
    会期終了
    住所
    岡山県
    公式サイト https://setouchi-artfest.jp/
    展覧会詳細 瀬戸内国際芸術祭2022(レポート その3 犬島・小豆島) 詳細情報
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