“毒”を持つ水辺の生きものたちの不思議な生態に迫る企画展「毒展」を開催。
毒を持つ生きものは、あらゆるところに潜んでいます。
海の中には、フグやエイやクラゲたち。川などの水辺には、カエルなどの両生類。
一見すると美しくかわいらしい、そんな生きものほど毒を持つものです。
刺さしたり、噛んだり、分泌したり。餌をとったり、敵から身を守ったり。
毒の使い方やその目的はさまざまです。
それらは生きものたちのすむ厳しい世界と、彼らの恐ろしくも弱い側面を表しています。
自分を守るため、はたまた大事な何かを守るため。
毒のひとつやふたつ持っていないと、生きていけないのは人も同じではないでしょうか。
きっと傷つけたいわけではなく、傷つかないために。
生きものも人も、仕方なく、毒という道具を持ち始めたのだと思います。
そんな不器用で愛すべき生きものたちを、日本中、世界中から集めました。
常設展と企画展を合わせて約40種の毒を持つ生きものたちを、遭遇した時の対処法・体験談などのオリジナル解説でご紹介します。
館内、毒だらけ。滅多にないこの機会、どうぞ存分にお楽しみください。