ニュース
    前衛画家を震撼させた「形而上絵画」の衝撃 ― 東京都美術館「デ・キリコ展」
    (掲載日時:2024年4月26日)

    東京都美術館「デ・キリコ展」会場
    東京都美術館「デ・キリコ展」会場

    「形而上絵画」(幻想的な風景や静物によって非日常的な世界を表現する絵画)で、後の芸術家にも大きな影響を与えた画家、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)の画業を紹介する大規模な展覧会が、東京で始まる。

    デ・キリコはイタリア人の両親のもと、ギリシャのヴォロスで誕生。

    1910年頃から、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始め、後に自ら「形而上絵画」と命名。シュルレアリストをはじめとした前衛画家たちに大きな影響を与えた。

    古典的な作品に移行した後、過去に描いた「形而上絵画」の再制作や、「新形而上絵画」を制作。

    これらはときに「贋作」として非難されたが、アンディ・ウォーホルは、複製や反復という概念を創作に取り入れたデ・キリコを、ポップアートの先駆けとして高く評価した。

    展覧会ではデ・キリコの約70年にわたる画業について、初期から晩年まで網羅的に紹介。その世界を余すところなく紹介する。

    デ・キリコの大規模な展覧会は、日本では10年ぶりとなる。

    「デ・キリコ展」は東京都美術館 企画展示室で、2024年4月27日(土)~8月29日(木)に開催。観覧料は一般 2,200円など。

    ©︎ Giorgio De Chirico, by SIAE 2024

    東京都美術館「デ・キリコ展」会場
    東京都美術館「デ・キリコ展」会場

    東京都美術館「デ・キリコ展」会場
    東京都美術館「デ・キリコ展」会場

    東京都美術館「デ・キリコ展」会場
    東京都美術館「デ・キリコ展」会場

    東京都美術館「デ・キリコ展」会場
    東京都美術館「デ・キリコ展」会場

    このニュースに関連するミュージアム
    177
    おすすめレポート
    学芸員募集
    北海道標津町文化財担当職員募集 [標津町ポー川史跡自然公園]
    北海道
    愛媛県職員(美術館学芸員)募集 [愛媛県美術館]
    愛媛県
    京都芸術センター プログラムディレクター(広報・プロモーション担当)募集〈2025年度採用〉 [京都芸術センター]
    京都府
    岐阜県職員(県博物館学芸員)を募集します。 [岐阜県博物館]
    岐阜県
    ムーゼの森(軽井沢絵本の森美術館/エルツおもちゃ博物館・軽井沢)学芸員募集 [軽井沢絵本の森美術館/エルツおもちゃ博物館・軽井沢]
    長野県
    展覧会ランキング
    1
    東京国立博物館 | 東京都
    イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~
    開催中[あと32日]
    2025年3月25日(火)〜8月3日(日)
    2
    東京都美術館 | 東京都
    ミロ展
    もうすぐ終了[あと4日]
    2025年3月1日(土)〜7月6日(日)
    3
    三菱一号館美術館 | 東京都
    ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
    開催中[あと67日]
    2025年5月29日(木)〜9月7日(日)
    4
    国立西洋美術館 | 東京都
    スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで
    開催中[あと88日]
    2025年7月1日(火)〜9月28日(日)
    5
    TOKYO NODE | 東京都
    デザインあ展 neo
    開催中[あと83日]
    2025年4月18日(金)〜9月23日(火)