「女わざと自然とのかかわり」―農を支えた東北の布たち―

家族の衣類を糸から紡ぎ、染め、機で織って縫い仕立ててきた農村の女性たち。本展では、彼女たちが伝えてきた「かまばた織り」や「紫根染め」をはじめとして、東北地方に今も息づく布文化とその手わざをご紹介します。展示では麻、絹、木綿といった繊維素材から、大正から昭和にかけて作られた野良着や赤子のおくるみ、男性の裃（かみしも）などの衣類、小物、道具類などを見ることができます。家庭内で大切に守られてきた布たちを通して、人の生活と自然とのかかわりに触れてみましょう。