美濃陶芸の明日展2019

2014年に第1回を開催した「美濃陶芸の明日展」も今回で6回目を迎えます。若い世代の陶芸作家を励まし、美濃陶芸の明日を展望する展覧会として、例年、さまざまな感性や価値観が交錯する空間を創出し、多治見と陶芸のこれからを感じ取って頂けるような展示を行ってまいりました。第6回となる今回はやきものに関する教育機関を卒業し、作家として歩み始めたばかりの作家によるグループ展です。 新たな局面を迎える現代陶芸。美濃の作家たちはそのムーヴメントの渦中にあって重要な鍵を握る存在です。その土台になっているのがこの多治見市ある多治見市陶磁器意匠研究所と岐阜県立多治見工業高等学校専攻科という2つのやきものに関する教育機関といっても過言ではありません。今はまだ歩み始めたばかりですが、やきものに関する最先端の教育を受けた彼らが作り出す作品を通して、美濃陶芸のこれからを感じとることができると思います。 1300年の歴史の中にあって今なお進化し続け、ますます面白くなる美濃陶芸の現在とこれからを掘り下げ、作家たち、そして美濃陶芸の未来を想像しながら楽しめる展示を目指します。