特別公開　楼門の彫刻

2014年末から始まった静岡浅間神社　平成・令和の大改修。26棟の重文建造物のうち、これまでに大歳御祖神社本殿、少彦名神社の改修が完了しました。2019年現在は神部・浅間神社楼門と北回廊の改修が行われています。 静岡浅間神社の楼門は文化12年(1815)起工、同13年竣工、総漆塗で荘厳華麗な姿を誇る神社を代表する建造物の一つです。楼門を彩る彫刻類は諏訪立川流一門の手によるものです。 今回の特別公開では、修復の完了した欄間彫刻、蟇股彫刻、木鼻、力神彫刻のほか、錺金具や江戸時代の絵図面なども展示します。 　通常は高所に配されている楼門彫刻を間近で細部までご覧いただけるのは、修理のために取り外されている今だけ。江戸の職員の繊細な技が現代の職人の技術によって鮮やかによみがえる過程をじっくりご鑑賞ください。 ■関連イベント「楼門彫刻の補彩作業の実演」 【内容】会場内で楼門彫刻の補彩作業を実施します。※補彩…元の文化財に残っている色彩を活かした修理の方法 【実演時間】会期中13：00～15：00（※12/13、14は除く） 【会場】当館1階会議室（どなたでも見学可、直接会場へ、要入館料）