
豊田市博物館 外観
愛知県豊田市で整備が進んでいた豊田市博物館が完成し、報道内覧会が開催された。
立地は豊田市の中心市街地に接する高台で、豊田市美術館と並び建つかたちで建設。
「市民とともにつくり続ける博物館」を運営コンセプトに掲げ、博物館と継続的に関わっていく個人・団体を登録する「とよはくパートナー」を制定した。
明るく開放的な空間が特徴的な建物は、建築家・坂茂による設計。
メインエントランス部には、豊田市産材を用いた列柱と大屋根が張り出し、入口近くのエリアは、大きな「えんにち空間」として設定。とよはくパートナーなど市民活動に利用される。
常設展は「とよたの自然の人々の営み」をテーマに、「とよたモノ語り」「とよた記憶トラベル」「とよたたんきゅうラボ」「とよたストーリー」の4コーナーで構成。実物資料と映像展覧会ジオラマで、豊田市の自然・歴史・文化を紹介する。展示の設計・施工は株式会社丹青社。
2階には図書コーナーやキッズスペース、ミュージアムカフェなどを設置。キッズスペースは三河山地の山並みにならったデザインで、カフェは坂茂建築の特徴でもある紙管を使ったインテリアとした。
庭園部は、豊田市美術館の庭園も手がけた米国のランドスケープ・デザイナー、ピーター・ウォーカーが担当。景観に一体感をもたせ、両館を自然に行き来できるデザインになっている。
豊田市博物館の一般オープンは2024年4月26日(金)。常設展観覧料は一般 300円など。

豊田市博物館 館内

豊田市博物館 館内

豊田市博物館 館内

豊田市博物館 ミュージアムカフェ

豊田市博物館 館内「えんにち空間」

豊田市博物館 報道内覧会で説明する坂茂氏