2019年月2月26日（火）、横浜美術館は2019年度の事業について記者発表を行った。

横浜美術館は今年の11月3日で開館30周年。「美術でつなぐ人とみらい」をスローガンに掲げ、記念式典（4/12）や国際シンポジウム（6月上旬）を開催。30周年記念のロゴマークは、横浜美術館のロゴマークと同様、デザイナーの浅葉克己さんが手掛けた。横浜美術館コレクションをラベルにしたオリジナルワイン、パッケージにしたスイーツも発売される。

2019年度に開催される企画展は3本。内容と会期は以下。

「Meet the Collection ―アートと人と、美術館」は、全展示室を使って館蔵のコレクションを紹介する展覧会。「LIFE：生命のいとなみ」「WORLD：世界のかたち」の2部構成・全7章で、絵画、彫刻、版画、写真、映像、工芸など300点超の作品を展示。また、束芋、淺井裕介、今津景、菅木志雄の4名のアーティストをゲストとして招き、アーティストの作品とコレクション作品を同じ空間に並べる事で、作品同士の出会いの場を創出する。会期は2019年4月13日（土）～6月23日（日）。

「原三溪の美術　伝説の大コレクション」は、明治から昭和にかけて生糸貿易で財を成した実業家・原三溪（本名：富太郎）が、かつて所有していた日本美術を紹介する展覧会。原三溪は横浜に「三溪園」を造園したほか、古美術品を熱心に蒐集。自らも書画を能くし、茶人としても知られる。展覧会では国宝・重要文化財25点以上を含む、約150点を展示。井上馨・元大蔵大臣から、当時の美術品としては桁外れである一万円で購入した国宝《孔雀明王図》（東京国立博物館蔵）も、期間限定で展示される（7/13～8/7）。会期は7月13日（土）～9月1日（日）。

「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」は、オランジュリー美術館のコレクションからルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソ、モディリアーニなど約70点を展示。ルノワール《ピアノを弾く少女たち》をはじめ、同館のコレクションがまとめて日本で展示されるのは21年ぶり。オランジュリー美術館の基礎をつくった画商ポール・ギョームと、後にスキャンダルで世間の注目を浴びた妻ドメニカの物語についても紹介される。横浜美術館のみでの単館開催。会期は9月21日（土）～2020年1月13日（月・祝）。

また、収蔵作品を紹介する「横浜美術館 2019年度コレクション展」が、2期にわたって開催される。Ⅰ期が4月13日（土）～9月1日（日）、Ⅱ期が9月21日（土）～2020年1月13日（月・祝）。

昨年3月に発表された「横浜美術館大規模改修事業基本計画」によると、横浜美術館は大規模改修のため、2021年春頃～2023年夏頃まで全館休館の予定。
　発信：インターネットミュージアム

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