「デザインあ」はNHKの教育番組。
21_21 DESIGN SIGHTのディレクターの一人で、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんが総合指導をつとめている番組です。その番組が展覧会という形に発展し、見て触って楽しめる形になっている「デザインあ展」。元が教育番組ということもあり、さらに取材時は春休みということで子供たちが大勢楽しそうに遊び回っていました。
最初から楽しむ仕掛けは満載。「動く『あ』」では、自分のからだで「あ」を作る体験をします。自分が動くと画面の「あ」も動く。誰もが楽しそうにからだを動かして「あ」を作っていました。
《動く「あ」》メインフロアであるギャラリー2では「お寿司」「本」「器」「お金」「学校」のテーマでデザインを観察します。
「ちょうどいい」ではお寿司のちょうどいいサイズを探します。極小から極大までのお寿司が登場。一番小さなイクラの軍艦巻きはイクラ1粒だけです。
《ちょうどいい》「器の解散」では、普段何気なく見ている器の模様を解散します。まとまって1つのものとして認識しているものを分解すると、1つ1つのデザインが新鮮に見えてくるのが不思議です。
《器の解散》「なんでも100円分」では水、お菓子、トイレットペーパー、そして六本木の土地などの100円分が大集合。100円の価値を新鮮に見つめると色々な捉え方ができます。
《なんでも100円分》展覧会ディレクターの佐藤卓さんは、「デザインという言葉が誤解されている」と言っています。私たちは「デザイン」という言葉から、「かっこいい」「難しい」などとイメージしがちです。しかし、この「デザインあ展」には、「デザイン」というものは日常の生活すべてに溶け込んでいて、それを「感じてほしい」というメッセージがこめられています。
会期は6月2日(日)まで。「デザイン」を身近に楽しく感じられる、遊べる展覧会を是非体感してみてください。
ちなみに「デザインあ展」はほとんどの場所で写真・動画撮影が可能です。お出かけの際はカメラをお忘れなく!
[ 取材・撮影・文:川田千沙 / 2013年4月3日 ]