サントリー美術館で今年下半期に開催される展覧会を紹介するプレス説明会が、2013年6月5日(水)、サントリー美術館で行われた。
サントリー美術館では、2013年下半期は3つの展覧会を開催する。
7月3日から8月25日は、「生誕250周年 谷文晁展」が開催される。
江戸時代後期の関東画壇の中心的役割を担った絵師である谷文晁だが、その功績は戦前に比べて多く知られてはいない。狩野派、円山四条派、土佐派、洋風画など様々な画風を学び、各画法を折衷し一家をなした巨匠の功績を、酒井抱一や松平定信などの当代一の文化人との交流を軸にしてその画業をたどる。
また、近年サントリー美術館に収蔵された、「石山寺縁起絵巻」が修復後初公開となる。
9月11日から11月10日は、「Drinking Glass ─酒器のある情景」が開催される。
サントリー美術館はの主要コレクションのひとつがガラス器であり、毎年ガラスにまつわる展覧会を開催している。今年は「酒器」をテーマに、その使用されたシーンを軸に企画する。
酒器が用いられたシーンを「捧ぐ」「語らう」「誓う」「促す」「祝い、集い、もてなし、愉しむ」の5つに分類。紀元前14世紀の古代エジプトから、現代日本に至るまで、約180点の作品が展示される予定。
11月23日から2014年1月13日は、平等院鳳凰堂平成修理完成記念の展示が開催される。
半世紀ぶりに修復工事が行われている京都宇治の世界遺産、平等院鳳凰堂の内部を飾る飛天を中心に、飛天の描かれ方の変遷や、飛天が舞う浄土世界を展観。修理のため本堂から取り外されている国宝の雲中供養菩薩像52躯のうち、10数躯が展示される予定。
また、鳳凰堂落慶供養後に、堂内に奉納される雲中供養菩薩像の模刻像に触れる「結縁(けちえん)」の場が構成される、修理完成記念にふさわしい展覧会を予定している。
プレス説明会には、平等院の住職である神居文彰さんが登壇し、平等院鳳凰堂について説明。修理の機会でなければ寺外に出すことは叶わない国宝が多く六本木に来る貴重な場となるため、是非その日本古来の美しい文化を多くの人に感じて欲しいと語った。
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