「カルロ・ザウリ展 イタリア現代陶芸の巨匠」

    京都国立近代美術館 | 京都府

     ファエンツァはフランス語で陶器の意味を指すファイアンスの語源にもなった町で、ファエンツァ=焼きものとして中世から有名な陶芸地として知られています。ザウリはこの地で生まれ、生涯同地で制作を続けました。  また、ザウリは、世界で一番規模の大きいファエンツァ市主催のファエンツァ現代陶芸コンペでファエンツァ賞を3度も獲得したことでも世界的に有名であり、イタリアの現代陶芸界の旗手としてニーノ・カルーソやポンペイ・ピアネッツオーラ、フェデリコ・ボナルディらと共に活躍しました。その制作は、土の造形素材としての可能性を徹底的に追求したダイナミックな陶による造形作品から、繊細で緻密な建築壁面の仕事まで多様なものです。  今回初めてとなる1950年代初期のマジョリカ作品から高温焼成のいわゆる“ザウリの白”と呼ばれている60~70年代の代表的な陶を用いた彫刻(陶彫)作品、80年代に行った、釉薬を用いない黒粘土による挑戦的な作品なども展示されますが、その各々の中でもザウリ自身が選んで残した作品が紹介されます。さらに、ザウリはタイルのデザイナーとしても一時代を築くとともに、多彩な才能を発揮してデザインやリトグラフ、ブロンズなどによる陶以外の仕事でも評価されております。  また、ザウリと日本との関係は古く、1964年に当館はじめ東京、名古屋などで開催された現代国際陶芸展で紹介されて以後、1970年代には個展が数回開催され、作品は当館をはじめ日本の美術館にも収蔵されています。本展が、イタリアの現代陶芸の巨匠ザウリの作品の豊かさに改めて触れ、同時に現代陶芸に新たな示唆を提示する機会となることを期待いたします。
    会期
    2007年10月2日(火)〜11月11日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00、金曜・土曜日は~20:00

    ※入館は閉館30分前まで
    ※開館時間、休館日は臨時に変更する場合があります
    料金
    一般1000円(800円/700円)、大学生500円(400円/300円)、高校生300円(200円/150円) ※( )内は前売り/団体料金・団体20名以上 ※中学生以下、心身に障害のある方と付添者1名は無料(入館の際に証明できるものをご提示ください。) ※本料金でコレクションギャラリーもご覧になれます。
    休館日 毎週月曜日(但し10月8日(月・祝)は開館、翌10月9日(火)は休館)
    会場
    京都国立近代美術館
    住所
    〒606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
    075-761-4111
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