子どもと遊び　Children and Folk Toys of Japan

時代の急激な変化に伴い、子どもの遊びも大きく変わりました。1970年代に登場したコンピューターゲームは、瞬く間に世界中の若者や子どもの心を虜にし、今では子どもにとって無くてはならない遊びとなっています。 しかし日本では古くより、屋外では凧揚げや羽子板、室内では双六やおはじきなど様々な遊びが行われてきました。そのために紙や木など自然の素材を利用し、地域の特色を生かした玩具や人形が日本各地で生み出されました。また、子どもが楽しく遊ぶ姿は数多くの浮世絵や幕末の諷刺画にも描かれています。 このたび当館では「子どもと遊び」と題し、明治から昭和初期の郷土玩具とともに、子どもを描いた浮世絵や、健やかな成長への願いを込めた子どもの着物を展示いたしました。この展示を通じ、失われつつある郷土玩具の愛らしさや、無心に遊ぶ子どもの姿をお楽しみいただければ幸いです。 会期中5月23日(土)には、展示に関連した公開講座を予定しています（聴講無料、詳細別途）。