日本の美・発見X 躍動と回帰 ―桃山の美術

    出光美術館 | 東京都

    16世紀末から17世紀初頭にかけての日本は、戦国武将たちが天下の覇権をめぐってせめぎ合う、激動のただなかにありました。この時代、彼らの好みを反映しながら、躍動感に富んだ魅力的な造形が数多く生み出されるようになります。本展は、豊臣秀吉が没する慶長3年(1598)、あるいは徳川家康が江戸幕府を開く同8年(1603)までとする政治史の区分よりもやや幅を持たせつつ、この時代の美術をつらぬく特徴を考えるものです。 きらめく金と、目にも鮮やかな絵具で樹木や草花、鳥たちの姿をあらわした狩野派の屏風絵、あるいは、紙の上に墨を荒々しくぶつけた長谷川等伯(1539~1610)の水墨画。そして、絵師と同じ時代を生きる人々の姿を、実感たっぷりに描き出した風俗画――桃山時代の絵画は、どれも豪華でエネルギッシュな魅力に満ちていますが、その斬新な発想の一端は、過去の時代の絵画、とりわけ日本の生活に深く根ざした「やまと絵」の主題と技法を大胆に変容させることで生まれたものだといえます。 一方、この時代に頭角をあらわしたやきものは、志野・織部・古唐津、そして高取、備前、伊賀など、いずれも日本のやきものの歴史を大きく塗り替えた、豊かな造形性に満ちています。「歪み」「割れ」といった負の要素をこそ、肯定的な美の創造力に置きかえたそれらは、実は、平安・鎌倉時代の六古窯で作られた壺や甕から、生命を包み、運ぶうつわとしての力を掴みとっていました。 本展は、ときに革新的とたたえられる桃山時代の美術の魅力が、実は過去の造形との関わりによって生み出されていることに注目します。出光コレクションから選りすぐった約90件の工芸作品と20件の絵画作品を通して、桃山時代の美術をより新鮮にとらえるための視点をご紹介いたします。
    会期
    2015年8月8日(土)〜10月12日(月)
    会期終了
    開館時間
    午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
    料金
    一般1,000円/高・大生700円(団体20名以上 各200円引)
    中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
    ※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料です
    休館日 毎週月曜日 (ただし9月21日、10月12日は開館)
    公式サイト http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/index.html
    会場
    出光美術館
    住所
    〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9F
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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