現代の茶陶

    茨城県陶芸美術館 | 茨城県

    茶陶とは、茶碗や水指など、お茶席で用いられるやきものの総称です。桃山時代に千利休が侘び茶を大成すると、楽焼や美濃焼、備前焼など国産の茶陶が隆盛を迎えます。江戸時代には大名、商人が茶事を嗜み、京焼や萩焼をはじめ茶陶の生産が各地に広がりました。 近代では、昭和の始めごろから、美濃の荒川豊藏や備前の金重陶陽などの、伝統的な産地で活動する個人作家たちが、自身の表現としてその制作に取り組みはじめます。 戦後、これらの作家が重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けたことや、日本伝統工芸展の開催などをきっかけに、個人作家による茶陶の制作はますます広がりを見せます。志野の鈴木藏や備前焼の伊勢﨑淳は、産地の伝統的な技法に、新たな造形表現を取り入れた作風を展開します。 さらに近年では、産地や窯元などの背景を持たない作家たちが、茶陶を自身の創作へと積極的に取り入れています。竹村友里や桑田卓郎ら若手作家は、茶碗の形状を活かしつつ、流れるようなフォルムで側面を形作った作品や、伝統的な梅華皮(かいらぎ)の技法を肥大化した作品など、これまでの茶陶の形や制作上の制約を逆手に取った、新しい感覚の茶陶を生み出しています。 本展では、重要無形文化財保持者から現代の若手作家まで、戦後の茶陶の展開を132点の作品によってご紹介します。進化を続ける茶陶の「今」を、ぜひご覧ください。
    会期
    2017年1月2日(月)〜3月12日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00(入場は16:30まで)
    料金
    一般720(570)円/高大生510(410)円/小中生260(210)円
    ※(  )内は、20名以上の団体料金。
    ※満70歳以上の方、障害者手帳、療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(ただし1人につき1人まで)は無料。
    休館日 月曜日(ただし1月2日(月)、9日(月)は開館し、10日(火)休館)
    公式サイト http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/
    会場
    茨城県陶芸美術館
    住所
    〒309-1611 茨城県笠間市笠間2345 (笠間芸術の森公園内)
    0296-70-0011
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