文学と、草木染と ー 山崎斌のこころざし

山崎斌は長野県に生まれ、十代のころ若山牧水に出合い交流を重ねました。大正10年に小説「二年間」を発行、島崎藤村の称賛を受け、以後小説家として活躍しました。 その一方で、山崎は郷里を襲った養蚕不況対策にも立ち上がります。草根木皮による染を「草木染」と命名、手織物や手漉和紙とともに、その復興や普及事業に尽力しました。 他にも、生活文化雑誌「月明」を主宰、衣食住の記事に加え文学者の随筆や詩歌も掲載するなど、そのこころざしに貫かれた活動は多岐にわたりました。 本展では、山崎斌の文学者としての活躍および牧水・藤村らとの交流を辿るとともに、生涯かけて取り組んだ生活文化に関わる活動を紹介します。斌の息子で群馬県指定重要無形文化財保持者の認定を受けた山崎青樹、そして青樹の息子の和樹、樹彦の作品も展示します。 ※コロナウイルス感染拡大防止のため、現在休館中です。詳しくは公式サイトにてご確認ください。