百貨店大手の三越伊勢丹で、呉服担当の社員教育用に使われてきたフィルム映像が、昭和中期の人間国宝の技術が収められた貴重な映像であることが分かった。
同社の前身である伊勢丹の研究所が約50年前に制作した「日本の染織フィルムライブラリー」全24巻。
16ミリフィルムで昭和30~40年代の手描友禅や大島紬など伝統的な産地の染織職人の作業風景が収録されているもので、伊勢型紙の映像では児玉博氏ら5人の人間国宝が登場。現代ではほとんど見ることのできない技術が収録されている。
凸版印刷などの協力でデジタル化。産地や歴史資料館、専門学校に約150セットを寄贈する。
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msn産経ニュース