重要美術品《菜蟲譜》伊藤若冲 江戸時代 寛政2年(1790)頃 佐野市立吉澤記念美術館 会期中巻替あり
サントリー美術館で開催中の「虫めづる日本の人々」展で、奇想の絵師として知られる伊藤若冲が描いた、重要文化財《菜蟲譜》の展示が始まった。
展覧会は、物語や和歌、日本美術に登場する“虫”に焦点をあてた企画。
7月22日(土)に開幕し、酒器や染織品などの生活の道具を彩る虫や、虫の特徴を的確に捉えた草虫図、蛍狩や虫聴など娯楽として虫と暮らす江戸の人々の様子などを描いた作品を紹介している。
展覧会の目玉作品といえる《菜蟲譜》は、佐野市立吉澤記念美術館の所蔵で、伊藤若冲の晩年の作品。11メートル弱の巻物で、前半には野菜や果物、後半からは昆虫や爬虫類などを、どこかユーモラスにも思える姿で表現している。
《菜蟲譜》が東京で展示されるのは7年ぶり。展示期間は8月9日(水)〜9月18日(月・祝)で、会期中に巻き替えがある。
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