銀座かねまつホール「青藍工房展 Parisの予感」会場
独創的かつ革新的な “藍のろうけつ染め” で海外からも注目を集めている、徳島発の染色工房「青藍工房」の作品を紹介する展覧会が、東京で始まる。
青藍工房は徳島出身の橋本陽子(1931-)が、生家に藍甕を設けるかたちで1971年に設立。
徳島県では古くから藍染めの元となる原料「蒅(すくも)」づくりが盛んで、徳島生まれの「阿波蒅」は品質の高さで高く評価されていたが、戦後、化学染料の興隆により藍染めは衰退。
橋本陽子は伝統的な藍染めに留まらず、自由なデザインを藍の濃淡で表現する作家として、50年以上にわたって独創的な創作を推進してきた。
橋本陽子と、その工房を受け継いだ二人の娘、浮川初子(1951-、ジャストシステム創業者)、橋本清子(1953-)の母娘三名の作品は、パリで開催されている絵画展「ル・サロン」において2022年から3年連続で入選している。
今回の展覧会では、藍のろうけつ染めで制作された絵画作品や、世界最高峰のテキスタイル見本市「プルミエール・ヴィジョン・パリ」の特設エリアに展示されたテキスタイル作品など、約40点を展示する。
「青藍工房展 Parisの予感」は銀座かねまつホールで、2024年5月15日(水)~19日(日)に開催。入館無料。
銀座かねまつホール「青藍工房展 Parisの予感」会場 (左から)浮川和宣(ジャストシステム創業者、MetaMoJi社長)、橋本陽子、橋本清子、浮川初子
銀座かねまつホール「青藍工房展 Parisの予感」会場
銀座かねまつホール「青藍工房展 Parisの予感」会場
銀座かねまつホール「青藍工房展 Parisの予感」会場